++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2006年09月07日(木) ざわざわ

きっと今日から暫くはこの一人の男の子の誕生に対して
日本という国はひたすらに大騒ぎをするんだろうな。

ひとつの命が無事にこの世に産まれてきた ということに対する
おめでとうございます という言葉以外に
このニュースに対するわたしのスタンスには
ナニモノもないのだけれど
一つだけ。

新聞の街角インタビューで一般の83歳の男性が
「本当に嬉しい。やっぱり男の子の方が、喜びも大きいですね」と
答えているのを読んだ時は何ともいえない苦いものが満ちた。

何気なく出た本当に悪意など無い喜びの一言だったんだろう。
でもだからこそ そこに深くしっかりと根付いている
その時代からの思想のようなものを感じて堪らない気持ちになった。

其処にただ簡単にどうこうと言えない問題があることは承知で
ただ一個人の勝手な考えをいわせて貰うなら
こういう一言一言が あの聡明なる女性を追い詰めて
いったのではないだろうか。そんな気がした。

勿論 その方が今 どんな気持ちでいらっしゃるか
誰にもわからない。

重責から解放されたのではないかとも
いや むしろ今後肩身の狭い思いをされてお辛いのではないかとも

世間の声はご本人の思いとは別に勝手な憶測と想像で
周囲にまで及び 一人歩きする。その残酷さ。

特異な世界の脈々と受け継がれてきた窺い知れないもの。

でも 少なくとも 一つの命の誕生のお祝いの言葉で
「やっぱり男の子の方が 喜びも大きいですね」というのは
あんまりだと思うんだ。
そしてこの声はこの男性だけのものでなく無邪気な自然さで
ふとした時に顔を出す。

これは その母になられた方へにも もう一人の方にも
大変失礼な気がしてならない。



わたしたちには窺い知れない重いものがそこにはあるのかもしれない。

それでも少なくとも命の誕生というものに対してだけでも
不要の美談も悲劇も付加させないで欲しいと
願わずにはいられない。


何も無いと言いながら結構しっかりと語ってしまった(苦笑)



胸の中がざわざわしてなんだかやりきれない。



P.S 私信:メッセージありがとうございました。
      すぐにお返事をと思ったのですが
      最近 心身ともに疲れ気味でスイッチが
      切れてる状態が続いています。
      この日記を読んでくださっていることを願って
      この日記を 生きてるよ! って
      お返事の代わりにすることを許してくださいね。


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                               ゆうなぎ


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