やさしいうたをきいた。
それは ほんとうにほんとうにこころにしみいるような かなしくてやさしいあいのうたで ひとをせいいっぱいにおもうきもちであふれていて
わたしは ほろほろと いつのまにか とうめいのつぶを めからこぼしながら ききいっていた。
やさしいうたは ぜつぼうのうたでもあった。 でも どうじに きぼうのうたでもあった。 そうして いのりのうたでもあった。
だからなおさら わたしはそのうたを いとしいと おもった。
やさしいうたをきいた。
たぶん そのひとは それを やさしいうたとよぶと とてもかなしいかおをするようなきがしたから
ただ だまってしずかにきいていた。
それでもそれは まぎれもなく やさしいうた だった わたしには。
はかなくもろいこととやさしさはすこしにている。
そのうたをうたうひとのおもいを ただ そっとつつんであげられたらいいのに とねがった。
しょせん ぶきようなこのてでは こわしてしまうことがこわくて ふれることもできないけれど。
やさしいうたをきいた。
こんなふうにひとをおもえることが とてもとてもうらやましくて
めをつぶって ちいさなこえでいっしょにくちずさんでみた
できることなら
やわらかなまるい なみだのつぶに なりたいと
そう おもった。
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ゆうなぎ
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