++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2006年06月23日(金) 季節はずれの詩(うた)

「冷たい頬」

ふぅ・・と吐く息が白い
曇り空 天気予報では「雪が降るでしょう」
スーパーから買い物袋下げて出れば
景色は闇に溶けかけてる

沈んだ哀しみは沈ませたまま
そうでないと心の重さで
動けなくなるから

前を向いて歩く
歩くことだけを考える
そういう 痛みの忘れ方があってもいい

階段を踏みしめる
かじかんだ手にくい込む荷物

よいしょ って掛け声小さくかけて
思わず小さく笑った


負けるな

負けるな

負けるな

わたし


降り出した雪が
冷たい頬にひとひら


まだ 泣いちゃいけない



***


「雪の降る音」

確かにするんだね
雪の降る音
それは
鼓動の音に似ている

耳を澄ませて

雪の降る音を聞く

降り止むとわかっていても
降り止むなと祈った
終わらぬものなどないと知っていても
それでも


溶けていく雪も
また空へ還って
新しい命になる

ならばせめてあなたも


白く静かな病室で

雪の降る音を聞いていた

温もりの消えていくその人の手を握りながら

雪の降る音を



***



小雨降る ふと立ち止まる 帰り道 傘もささずに 空を仰いで



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                              ゆうなぎ
   


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