欲しい時に欲しいものが手に入った例(ためし)は無い。
それはいつもアタリマエのことで だから わたしは少し俯いて 喉につかえそうになる塊をただ呑み込むだけだ。
埋めて欲しい場所はいつもポッカリと穴があいたままで ひゅーひゅーと風の音ばかりしている。
泣けなくなって随分になるなぁ とボンヤリと思う。 納得して それでいいと思って それでも 胸の奥底は鈍く疼きつづける。
特別な日 が 特別な日だったあの子供の頃が 切なく懐かしい。
なんて静かなんだろうか。 なんで静かなんだろうか こんなに。
時は流れていく ちっぽけな感傷なんて押し流して おかまいなしに。 ああ なんて眩暈がするほどに淡々とただ淡々と。
夜のネットの海を独り漂いながら わたしは泣き方を何とか思い出そうとするけれど やっぱり
思い出せないで いる。
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ゆうなぎ
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