知られないままに歪に壊れていっている。 加速度がついてすらいる気がする。 ただ 根っからの小心者ゆえ 逃げ道みたいなものを 無意識に計算してる。
だから軋んできていよいよ目の前にきてそれで焦っても ジブンで処理できないほどの壊れ方だけはしない。 これもまた考えれば なんとも卑小なこと。
壊れるならいっそ 後先考えないほどに壊れるだけの 根性があればいいのに。 ひっそりと壊れてこっそりとジブンで修理する。 捨てきれない。しがみつく。まったくもって潔くない。
かといって壊れないだけの力も凛とした強さも持ち合わせて いないから中途半端に情けない。
とりあえずは歪みの被害できるだけ少なくしつつ でも 今は止まらない。明らかに異常な行動。タガが外れたみたいな。 ただし 人前ではちゃんと普通らしきスイッチ入って隠してる。 ジブンでも壊れかけてるって自覚ある。 知られたくないんだと思う。だから隠す。
とりあえず人様に迷惑かけるような異常さじゃないので 自分に跳ね返ってくるだけなので。 それだけが救い。 Kにすら隠してる。親友にも隠してる。 親になんてもちろんだ。
Kにも親友にも親にも反射的に笑顔になってる。 愛想良く話す。電話でも。 直接 そう親しくなければ尚更その症状は顕著にあらわれる。
穏やかなヤサシイ仮面。 もう皮膚に張り付いて元の顔が思い出せない。
微笑みながら壊れていくなんて なんとも滑稽だ。 滑稽だが仕方ない。
今は壊れても壊れても とにかく生きることにしがみつく事だけで 精一杯だ。 生きろ と 何度も自分に言い聞かせる。
音程のズレた子守唄のように うつらうつら眠れるまで囁き続ける。
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ゆうなぎ
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