++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2005年05月13日(金) それでも。

命の重み だとか
生きる意味 だとか

そういうキレイゴトだけで
どうにもならないモノが
沢山・・数え切れないほど沢山あることを
哀しいけれど 知っている。

知っていて それでも やっぱり
生きてくれ と祈る。



今日 飛び降りたその人の名前も顔も知らない。
だから 心の奥の苦しみと絶望の深さを
わかるなんていえる筈もない。

それでも 他人(ひと)の痛みというには近すぎる感情が
心を乱し続けている。
分岐点でほんの一歩ほどずれただけのような気がするから。
今 此処に居るのか 其処にいるのか の違いは。



キレイゴトの言葉が
苦しみ抜いている心に意味を成さないことくらい
わかっている。
それは身をもって わかっている。

それでも それでも



しがみついても髪振り乱しても
情けないみっともない姿晒そうとも

生きよう。

お願い。
お願いします。

生きてください。
どうか

どうか。

生きましょう。

わたしも生きるから なんて言葉が
力などいくらも持たないことは承知で。

それでも

何ものかへの意地でもいい。
強がりでも
限界への挑戦でもいい。

ただ 生きて
明日という日に存在するということを
ただ それだけが 何より苦しく難しくても。

それでも。

言葉は上滑りするばかりで
想いはもどかしいほど虚しく木魂(こだま)する。


それでも

それでも

それでも。



生きてくれ と泣くように祈る。

生きよう と自分に言い聞かせる。



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ゆうなぎ [MAIL]

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