++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2005年05月14日(土) 欠片(カケラ)

『記憶』

忘れてしまいたいのに
忘れられないことがある

覚えていたいのに
こぼれ落ちていく記憶がある




『鍵』

二度と開けられない鍵を
捨てられずに
幸せの形見のように持っている




『理由』

理由なんていらないのにね
理由がないと不安になってしまうんだ

何故 ただ そのままを 信じられないんだろう
いつから ただ そのままを 信じられなくなってしまったんだろう

形のないものを どうして形にしようとするのだろう
わたしは こんなふうに




『五月の雨』

薄いレースのカーテンのように
景色を覆って穏やかに降り続く

もどかしいような
人恋しさの中で

想い出に絡めとられて
静かに沈んでいく



                               ゆうなぎ 
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ツヨサの意味 を考えている。
ツヨイコト って何だろう。

見せないナミダ
取り繕うチカラ

ツヨク見えるニンゲン は いっぱいいる。


ガンバルコトは悪いことじゃない。
だけど 何処まで頑張ればいいのか
いつのまにか わからなくなって
ガマンしてガマンして壊れる。

壊れても見せないようにバラバラになった破片を隠して
また 頑張ろうと する。


あなたはツヨイヒトだ と言われるたびに
ココロの中で苦笑する。


こんな ツヨサ なんて 欲しくなかった。
これを ツヨサ と呼ぶなら
そうじゃないと生きていけなくなるから。

タスケテと声を嗄らして叫んでも暗闇に吸い込まれるだけ
それを身に沁みて知るから 傷だらけで蹲っても
またフラフラしながら立ち上がって戦場に赴く。

生きていく ということが 今 どうしても必要だから
ご大層な ツヨサ なんてものじゃなく
ガタピシと音を立てる破片を拾い集めて
こぼしながら繕っては また 生きる。


優しいカオをした人たちのコトバは
何もかもが的外れで滑稽なほど残酷。

薬の力でココロ麻痺させて
ずり落ちそうな笑顔の仮面で隠して

これができることを ツヨサ と 呼ぶのか?

腹の底から沸きあがってくる苛立ちを呑みこむ。



こんな ツヨサ なんて 欲しくなかった。



ごめん。

今日だけは やっぱり笑えそうにないや・・・。



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ゆうなぎ [MAIL]

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