++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2005年03月04日(金) 初めての心療内科 

   ”ねぇ くるみ
      時間が何もかも洗い連れ去ってくれれば
             生きることは実に容易い”
              
                  Mr.Children「くるみ」より


もう日付が変わったから昨日の出来事になるんだな。

初めての受診の朝は落ち着かない気持ちのまま過ぎていって
結果 家を予約時間より随分前にでることになった。

バス停3つ分くらいをゆっくりと歩いて行ったのだけど
少しずつ病院に近づくにつれて酷く息苦しくなって空気の足りない
金魚みたいに何度も立ち止まっては呼吸を整えないといけない
有様だった。冷や汗が出てきて目が霞む。

病院が見えてきた頃になるとそれに心臓のバクバクと
軽い貧血のような眩暈のような状態が加わり情けないけれど
このまま一目散に引き返したい衝動に何度もかられた。
それでも足を文字通り引きずるようにしながら15分前には到着。

受付をともかくも済ませてまず女性用外来へ。
この時点で動悸と息苦しさはピークになっていて
かなり辛かった。
看護婦さんに問診表を渡されて簡単な質問などをされた時点で
不意に涙ぐみそうになってしまって気を抜くとパニックに
陥りそうなものすごい不安感を感じる。
いかん、いかん・・と気持ちをひたすら引き締めて
自己崩壊しそうな精神にカツをいれて何とか持ち直す。

そこで問診表を書き(かなり詳しく今の状態やストレスの原因と
思われることを書くようになってた)
女医さんと面談後 心療内科の方へと行った。

今回の場合 一番不安だったのは医師との相性というか
苦手なタイプの先生だったら萎縮してしまったり言葉が
出なくなりそうで怖かった。

だけど最初に話をした女医さんもまだ若いながら自然体で
話をきいてくれるタイプだったのでまずホッとした。
その後の心療内科の男性のC先生も威圧的な所の無い
変にテンションが高すぎも低すぎもせずにでも穏やかに丁寧に話を
して下さるタイプの医師だったのでわたしにとっては
それが何より良かった。

症状や今までの出来事は紙に整理して書いて言ったのでそれを
先生に見てもらってそれについての質問を受けるという形で
診察は始まっていった。

先生は終始穏やかに そうして話の流れの中で自然な形で
質問をしてくださるので有難かった。

とにかく落ち着いてできるだけ冷静にきちんと取り乱すことの
ないように話をするようにしたい・・とそれをわたしは
すごく意識していてそれは9割がたちゃんとできたと思う。

ただ子供のことに触れた話をした時に感情が溢れたように
なって言葉に詰まり涙が出てしまったこと それと
これは知らない人にここまでのことを話したということに対する
揺り返しのようなものかもしれないが自己嫌悪みたいな感情で
診療後に少し落ち込んだような虚脱したような気持ちに襲われたが。

先生からはとにかく長年の積み重なってきたストレスがあまりにも
大きくてずっと休まずに走り続けてきたような状態だったのだから
無理ないということ。

そういう どん底まで精神が疲れきっている状態だとどうしても
全てのことに関してマイナス方向にしか頭が回らなくなって
余計に悪循環で状態が悪くなってしまいますからね・・と
いうようなことを言われた。

そしてそこでわかったのが先生は内科が専門でその合間で
心療の方も一人でみているのだということ。
その為 ここでは簡単なカウンセリングと後は
どうしても薬による治療が主になるので最初それでやってみて 
なかなか好転していかない場合は
(わたしの症状は鬱に加えて睡眠障害や摂食障害に関しても
複雑に込み入っているので)
この専門分野では第一人者のO先生がNという病院にいらっしゃるので
その先生に相談してみるということも考えていきましょう、と。

過去にこの病気での通院がないということでもちろん薬の服用も
初めてになるので今回は弱い薬をごく控えめに出しておきますので
様子を見てみてくださいとのこと。

本来なら わたしの状態だとこの薬の量では弱すぎるけれど
何しろ薬に対する免疫?がないのであまり沢山にいっぺんに出すと
反対に副作用が出てしまって良くないだろうから・・ということで
抗鬱剤と安定剤のみ。睡眠障害はあるけれど今回の場合 わたしが
眠れないというよりも眠りたくないという屈折した状態で
あるから睡眠薬はとりあえず出さずにおきますということで

   @パキシル 半錠

   @メイラックス 半錠

のみ14日分処方された。

お薬については先生は泳ぐということを
例えに出されてこんなふうに言われた。

「薬にはどん底の精神状態の人の気持ちを海底から
一気に水面に出すような効果はありません。
でも海底にいた人を真ん中あたりまで浮かび上からせる
ことはできます。弱りきって海底に沈んでいる人が
自力で水面に顔を出すことはとてもじゃないけれど
難しいけれど 真ん中まで浮かび上がれたら 
自分の力で水面を目指すことだってできるように
なるでしょう?薬の力を借りてまずは真ん中まで
浮かび上がれるように少しずつやっていきましょう」

はい。と とても素直に頷けるお話だった。

そうして二週間後の同じ時間の予約を終えてから
わたしの初診療は終わった。

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AM 2:00に一日一回夜に・・と言われていたこれらの薬を
飲んだ。この時間になったのはこういう薬がまったく飲んだことの
無かった人間にどのくらいの感じで効いてくるのかわからなかったので
すぐに眠くなるのも困るかなと思いついつい時間が遅くなって
しまったのだけどAM 3:20現在 あまり変化ない・・・と書いていたら
やっと少しずつ効いてきた?身体の力が少しずつ抜けていってるような
感じがするようなしないような。

でもどうなんだろうか。
昨日は一睡もしないままで 病院から帰って夕方2時間ばかり
うとうとしただけだったのでそのせいもあるのかもしれないし。
なんとも言えない。

ただ こうして受診して薬を貰って飲んだせいか眠りたくないという
強い拒否感のようなものはかなり薄れてきたような気もする。

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Kにも無事に受診を終えたことを報告した。
とにかく一歩進めたことを良かったと言ってくれた。
焦らずにゆっくりと少しずついこう と言ってくれた。

病院やお医者さんの感じもわたしにとってはとても良い状況で
初めての診療を終えることができたと思う。

有名な専門医ではないけど今回診てくださった先生は
穏やかに丁寧に話を聞いてくださった。 
また 自分が専門でないことも患者(わたし)に伝えたうえで 
専門医の先生へとの連携に関して積極的に考えていることを
きちんと話してくださった。
薬についてもむやみやたらと出すのではなくてどうしてその薬を
出すのか量について・・などもちゃんと納得がいくように説明して
もらえたのも良かったと思う。

何もかもが不安でましてやまったく初めての人間にはそれこそが
一番有難い。信頼できると感じられないと特にこういう病気の場合は
なかなかうまくいかないんじゃないだろうか。

病院へ行った。薬を貰った、飲んだ。という安心感か
今 わたしの精神はかなり落ち着いて楽な状態に
なっているような気がしている。単純だ(笑)

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追記)

もう寝ようかとも素直に思えるのですが 
あと少しだけこのものすごく長くなってしまった
日記の続きを書きたいと思います。

今回病院へ行こうと決意してから ネットで色々なサイトを見たりして
ある意味 根強く残る 鬱=甘え のような意見も多々目にしたりしました。

このことについて書き出せばまた長くなると思うので
それはまた機会があればと思いますが
焦りとか自己嫌悪とか 甘えにしかすぎないんじゃないかとか
そういうのはこういう状態の本人が一番気にしているし
だからこそ この自分ではどうにもならないような状態を
何とかしたいと思い 病院を受診するという一歩を踏み出しました。

こんな長々とした独りよがりの日記ですので
読まれて不愉快になられる方も
おられることだろうと重々承知もしていますし申し訳なくも思います。

ただ 書かせてもらいたいのです。
見苦しい文章かもしれないけれど こうして書くことで
自分自身の心の整理にもなるし公開日記であることで
その分 少しでも感情に走るのを抑制する力にもなるのです。
どうか お許しください。

それと
付けたばかりですが掲示板は外そうと思います。

何かあったというわけではなく 自分はどうしたくて
掲示版をつけようと考えたのかなと思った時に
この自分自身の記録にすぎないようなものには
やっぱり必要ないんじゃないかと。

それでも読んでくださる方が一人でもいてくださるなら
すごく嬉しく有難いです。
わたしの方からはマイ登録告知ご遠慮していますが
マイ登録いただいた方の日記などはこっそりと伺って
読ませていただいております<(_ _)>


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ゆうなぎ [MAIL]

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