ラヴ*パスポート



葉月アキラ、自由に生きてきた。色んな恋を、した。
やっと腹を括ったその先は、長男の、嫁。
騙したり騙されたりの日々から抜け出したワタシだけれど、果たして頑張れるのか?

結婚5年目に入った2013年12月、不妊治療の末、娘を授かりました。

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2008年07月04日(金)  ©  エピソード #3  リベンジ?


仕事上アフターと言うモノがあって
店が終わった後に、お客さんと飲みに行ったりするのだけれど
泰史も嫌がるし、ワタシも嫌なので、あまり出向く事は少なかった。

出る時も、なるべく彼には言わない様にしていたし
言わなくちゃいけない時も、”お客さんと2人”とは言った事は無かった。

そんな中、此の日はワタシも彼も知っている人のお店で働いてた子が
新しくお店をオープンすることになってたので
お祝いの挨拶に、其処へお客さんに連れて行って貰う事になった。

お店に着いて暫くすると、彼から電話があった。
あぁあぁあ、掛かって来ちゃったなぁ・・・
此のお客さんと出る日は、決まって電話が鳴る。男の勘、なのか?

泰 『もしもし?もう終わったのか?』
晃 『うん、もう終わるけど、●●君〔共通の知り合い〕のお店にお祝いに行かなくちゃいけないんだ。』
泰 『客と行くのか?』
晃 『うん。』
泰 『客と2人でか?』

いつもなら、お店のみんなで行くとか言ってごまかしていたのだけれど
先日の一件もあるので、本当の事を言った。

晃 『そうだよ。□□〔●●君が働いてた店〕にも寄ろうと思うけど、なるべく早く帰るね。』
泰 『あっそう。』プチっ。

まぁ、よくある事だ
気に入らないと、彼は電話を途中で切る。

気にせず1軒目を15分程で出て
2軒目に入った処で、メールが届いた。

”俺も人の事言えないけど
 やっぱり2人は何か腹立ってきた
 仕事終わったら〔晃邸に〕帰るって言おうと思って
 電話したけどやっぱりやめる
 イライラしてるし。”

そっかぁ、と言うかやっぱり不機嫌なんだなぁと思いつつ、返信する事もしなかった。
そして3軒目に、共通の知り合いのマスターのお店に行った。
彼も時々行く其のパブ
彼の可愛がってる男の子も居る。

普通に飲んで、話して、ワタシにしては遅い午前4時
そろそろ帰ろうと思った時に、電話が鳴った。

出なかったけどっ。

そしてお客さんと別れ、帰宅したのが、午前4時半過ぎ。
またしても電話が鳴る。

今度は恐くて出られなかった。あは。

絶対に何時に帰ったか聞かれるだろう
でも4時過ぎなんて言った日には、”お前、早く帰るって言ってたじゃねぇのか。”
とか、何とか言われて、喧嘩勃発に違いない
まぁ今時点で怒らせて仕舞ってる事は置いておいて、だ。

結構前から帰ってる振りをして、帰宅時間は曖昧にしよう!と、思ったワタシ。



電話を切られたから掛け直す、とか滅多にしないワタシ
其処がワタシに対して、彼がイライラする処でもあるのかもしれ、ない

けど
怒ってる時に掛け直してもロクな事になんないよ、きっと。
と、勝手に思うワタシ。

ワタシがプチっと切った方なら、掛け直して欲しいと思うんだけど
だからこそ、敢えてしません。

此れは、彼と関わりあい始めた当初からワタシが徹底している処、でも、ある。



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