ラヴ*パスポート



葉月アキラ、自由に生きてきた。色んな恋を、した。
やっと腹を括ったその先は、長男の、嫁。
騙したり騙されたりの日々から抜け出したワタシだけれど、果たして頑張れるのか?

結婚5年目に入った2013年12月、不妊治療の末、娘を授かりました。

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2007年10月12日(金)  ©  ホストでも無い人、に色恋営業される、ホステス。


面倒くさくなって切った電話
澱んだ気持ちのままこなした、仕事。

仕事帰り、一緒の車の中で殆ど話をしないワタシと純
車を降りる時、純は改めてワタシに言った。
『今更言っても仕方ないし、如何にもならない事は解っているけど、本当にごめん。』
ワタシは
『ごめん、暫く其の話はしたくない。』
『解ってるけど、ちゃんと謝りたかったから。』
そう言って別れた。

そして今日、お昼前から鳴っていた、泰ちゃんからの着信
でもワタシは、携帯を忘れて出掛けていたので、出れなかった。
『また掛けるわ。』と幾分そっけなく切った昨日の、電話
彼が其の事を気にしたとは、考え、難い。
掛け直すと、普通に出た彼
さぁ、何が如何なって居る、のか。

泰 『如何や?』
晃 『何が?』
泰 『純と話したのか?』
晃 『あぁ・・・。』
また、其の話かよ。もう面倒なんだよね。ワタシ。
晃 『改めて謝られたから、暫く其の話はしたくないって言ったけど?』
泰 『そうか。』

其の話は其れで終わって、普通に世間話をした。
彼の仕事の都合で途切れた電話は、夕方に再度繋げられ、他愛の無い話を続けた。

幾分、彼と楽に付き合っていける様になったワタシ
まぁ、別れて居るのも悪く無い
ワタシが誰と遊ぼうが、何処に居ようが、彼に罪悪感を覚える事も無いのだから。
幾つか在る、男性からの誘いを受けてみよう
泰ちゃんとの距離は其の侭で、ワタシはワタシなりに視野を広げてみよう。

そう思って過ごして居ると、1日に電話は、数度、鳴る。
エスパーなのか?

そして、出勤前にも彼からの着信はあったが、出なかった
其の代わり店に着いてから、昼間眠たいと言って居た彼に
”お疲れ様、お子様はゆっくり寝て下さぃ。
 俺は、今からお仕事頑張ってみます。”
と、メールを、した。


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其れは、一緒に帰ろうと言う、意味。
ワタシは『確定したらメールしておいて。』と言った。

そして、メールが入って居たので、仕事が終わってから電話をして一緒に帰った。


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此の人は・・・根本的に、本当に良い人、な、のだ。
すぐキレるし、カッとなるし、面倒な事は大嫌い。
でも、良い人、なのだ。

純との1件は、彼にあまり非は無い、と思うけれど
彼は自ら、純とコンタクトを取る事を口にした。

悔しいけれど、大人だと、思った。

ワタシの携帯から純に電話をし、彼に代わりワタシはその間、コンビニで買い物をしていた。
彼らが何を話したのかは知らないけれど、仲直りしたのだろう。
電話を切った後、ワタシの手を取り、コンビニで買い物を、した。

ベッドで『晃、ホストとかと遊んでない?ちゃんと良い子にしてる?』と、聞いた。

純の誕生日にお店に来ていた彼
ワタシと多数のホストさんが仲良く話して居たり、其の中の1人のホストさんが
『晃ちゃんは店に来なくていい、まじで遊びに行こう。一緒に暮らそう。』
なんて、冗談を言っているのを聞いたのだろう。

別に遊んでもいいと思って居るし、泰ちゃんを忘れる為に、一緒に暮らすのも悪く無い。
なんて思って居るけれど、冗談だし実行に移す事は無い。
彼は『遊んだりしたら、俺怒るからな。』と言った。

何故、貴方に怒られなくちゃいけないのでしょう?
怒る権利なんて、貴方には在りませんけれども。
遊ばれたく無いなら、そんな事を言うなら、ちゃんと捕まておけ。

2時間程寝て、彼は仕事に行った
玄関から駐車場までの短い距離も、彼はワタシの手を取り、歩いた。

友達以上、恋人未満
まさに、そんな、関係は
リアルに表現すると、セフレとも、言う。

ホストでも無いあの人に、ワタシは”色恋営業”をされて、居る気分、だ。
最高に、面倒臭いね、其れ。



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