ラヴ*パスポート



葉月アキラ、自由に生きてきた。色んな恋を、した。
やっと腹を括ったその先は、長男の、嫁。
騙したり騙されたりの日々から抜け出したワタシだけれど、果たして頑張れるのか?

結婚5年目に入った2013年12月、不妊治療の末、娘を授かりました。

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2007年10月09日(火)  ©  全ては、お酒が見せたワタシの願望、なの、だろう。


超酔っ払いの彼から再度電話が鳴ったのはあれから15分後、だった。早っ。
『迎えに来て。』
『はっ?●●までっ?嘘やろ。』
『お前は俺に運転して帰れって言うのかー。』・・・じゃぁ車で行くなよ。汗。
『いや、道知らないし、2時間掛かりますけど?其処で寝てから帰ったら?』
『じゃぁ、もぅいい!まだ飲んで帰る!』
『あー、そうしたらいいやん、で、朝帰っておいで。』
『あーそう言う事言う訳ぇー?もういい、如何なっても知らないからな。』

・・・・お前がな。
若干、面倒臭くなった、ワタシ。

そしてまた電話が鳴ったのは、其れから15分後の午後10時過ぎ。
何なんだー、迎えには行かねぇからなっ。

『あいよー。』
『お前なー5秒以内に迎えに来い。』・・・5秒なんて玄関までも辿り着けないからっ。
『無理。』
『じゃぁ、5秒で下まで降りて来て。』
『降りて如何なるって言うんだよ。さっさと帰っておいで。』
『出窓カーテン閉めて無いだろー。』・・・其れ、いつもだから!
『其れいつもだよ!何だって言うの。』
『ちょっと下見てー。』

・・・・見覚えのあるアルファードが停まってた。汗。
帰って来てたのかよ。

『帰って来てんのかよっ。』
『俺の車じゃねぇよ。』
『どう見ても、あんたのアルファードや。』
『そぉ?』
『じゃぁ、下降りるから、コンビニ連れてって。』


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コンビニでアイスとお酒を買ったワタシ達
此の人は、まだ飲む気、ですか。汗。

ウイスキーをロックで飲んで居た彼、そしてワタシに勧める、彼。
・・・・あのーワタシお酒、飲めないんですがっ。知ってますよねっ。

飲まされて酔っ払う、ワタシ。気持ち悪いんですがっ。吐くかも。
そんなフラフラなワタシにあの人は
『1番好きなのは、お前だから。其れだけは信じて、な。』と言った、と、思う。
じゃぁー2番と3番は誰なんだよーと思った事をうっすら覚えて居る、から。

グダグダでベッドに横になるワタシ。
そんなワタシを見て、笑いつつも少々焦るあの人。

多分、ワタシはとっても酔っ払ってたんだろうな。
息苦しくて、グダグダで、何が何だかよく解らなくなって、居た。


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彼は
『お前・・酔ってる時にそんな事、言うなよ。』と呟いた。
『何を聞いたのか知らないけど、俺は、お前が好きだから。』と。
『ずっと、一緒に居たかった・・・。』
『過去形か?今は思ってないのか?』


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多分、セックスもした、と思うけど、彼が果てるまではして、ない。
だってワタシ、恐ろしいほど息苦しくてグダグダだった、から。

でも、あの人の痕跡、で体中が痛、い。

全ては、ワタシが酔っていた時、の、出来、事。
何が本当で、何が幻なのか解ら、ない。
ワタシの願望が見せた、只の幻想だったのかもしれない。

朝起きて、何度かキスをして帰って行った、あの人。
夜中の出来事については、触れない、ワタシ達だった、から。

此れからも、きっとワタシは触れないし確かめ、無い、だろう。
圭ちゃん経由で聞いた事、彼の、真意。

嫌と言うほど現実を見た、愕然とする真実、であろう事を、聞いた。

きっと、今更何を言われても、どんなに取り繕ってみても
彼への不信感は拭えないし、信じる事は出来、ない。
只、信じては居なくても、満足する。
彼が甘い言葉を、吐く事、に。

彼の香りが残る、彼の居ないベッドで、ワタシは一体何を信じたらいいの、だろう。
ワタシ、貴方の事が、本当に好き、だったのに。



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