コミュニケーション。
DiaryINDEX|past|will
弟の件で、弟の職場に出向き、 あちらの人間と喧々囂々やりあってきた。 録音した。
録音の声というのはただでさえ聞きづらいのに、 激昂して何を言ったかわからないような喧嘩の録音である。 恥ずかしさはMAXで自分ではまともな神経で聞けなかったが、 夫が聞いてくれ、相手側の言質をいくつか録れているし、 私も、言うべきことは言っていると確認してくれた。
ただこれを、司法書士の先生に聞いていただくかと思うと、胃が痛い。 そんな冗談でも言っておかなければ辛い。
詳細は今のブログにぶちまけたのですっきりしたので、 結論から書くと、 その日づけで弟はこの会社を辞めた。 弟も、会社の敷地内にいると会社側の人間になったかのようで、 私たちに暴言こそ吐かないが、会社側の味方をしたので、 私たちはお通夜のようであった。 しかし私は、これが弟の本音か、とは思えなかった。 弟は家にいれば、この会社の悪口を言い、辛い辛いと言いながら出て行くのである。
甘ったれている、と言えばそれで終わってしまうが、 本人の態度がこれならば、後は私たちがどうしたいか、だけが重要だと思った。 ならばいっそのこと、と思い、 「労働基準監督署に行きます」と宣言した。 会社側の暴言は、ぴたりと止んだ。
それまで弟を引き取るとさえ言っていた。 こんな親で、こんな姉で可哀想だから、うちが引き取って、大事にしますと。 弟もそれでいい、と。 それが、労基のろの字でこれである。 ちゃんちゃらおかしい話だ。 最初から、おかしい話だった。
だんまりの後、経営者がやってきて、今は辞めさせようと言い、 ごねる弟を説得してくれた(これだけは感謝している)。 多分、辞めさせないと労基がくると思ったのだろう。 辞めさせても行くんだけどね。
こいつらが散々主張するとおり、弟の意思がいちばん優先されるべき、は正しい。 ならば、弟ではない私が労基に行こうが、関係ないではないか。 弟といくらでも口裏合わせをして、 いいえ、給料は出しています、問題ありません、一緒に暮らしてますし、 と言えばいいのである。 それすらも言えないのに、 弟君のことはうちがいちばんよくわかっています、引き取ります、とはなんだったのか。
すっきりしたので、が嘘になってしまった。 その他の暴言やら土下座やらいろいろあったが、 結果的に、弟が帰ってきて、しばらくは実家にいるということが、嬉しい。 それだけだ。
しかし、弟のこの問題と、 実家の問題は、関係しているとはいえ、実家のほうが大きいし、 私への被害も大きい。 弟のことは数年溜まってきた問題だったので、 夫も協力してくれたし、夫婦でヒートアップして立ち向かえた問題だったが、 実家のことは、私も含めて夫に土下座するレベルのことだ。
私は気づいた。 今、この時点で夫が許してくれても、 これから先ずっとつきまとう、私のマイナスだということに。 借りるのは金ではない。未来の信頼なのだ。 そのことを、実家の親には伝えようと思う。
|