コミュニケーション。
DiaryINDEX|past|will
夕べは結局、 恨みがましい口調で惚れた男だのなんだの言ったら、 何故かそういう流れになってしまった。 理由はいろいろと察してみたけど、多分私を好きだからとかじゃない。
そして私は、今まででいちばん気乗りがしなかった。 セックスに気乗りがしない。 私にはもっとも縁遠いと思っていた。 西川君じゃない元彼のセカンドだったときもこういう感情の感覚はなかったし、 性欲がなくなったと言っていたときだって、 彼の希望に応えるのは特に異論はなかったのだ。 しかしそうとしか表現できない。 ここしばらく、「もしかして私、性欲処理係?」と疑っていたからかもしれない。 (いろいろあって) だいたい、入浴の時間だってゆっくりとれないので、 毛の処理だってしていない、とあけすけに言ってみたけどだめだった。 あと、4人目はいらない、とも言った。
それで些細な抵抗としてまったく声を出さないと宣言してみたのだが、 普段から手段のひとつとして声を使っているために、お互いに逆効果だった。 あちらこちらに毛が生えているのもまったく気にしないし、 フェラしてくれというからこれで終わりかと思ったら終わらないし、 「負けた」と思わず言ってしまった。 いつも悪い男だ。
そういえば一時期、マスターズオブセックスというドラマを観ていた。 「女はセックスと愛を混同する。それが間違いなのよ」 みたいな感じで、 セックスを科学的に紐解こうとした科学者2人のハーフフィクションのドラマだ。 ドラマなので、どうしてもその研究と世間と時代との戦いとか、 研究者個人と個人のぶつかりあいとかがメインになってしまうんだけど、 セックスを科学するとどうなるかの話はもっと聞きたかった(いや、私が勉強すればいいだけなんだけど)。 しかし、混同するのが間違いだと言いながら彼女も彼も混同して、 ゆくゆくは結婚するらしいから、 結局、絡み付いている関係ではあるのだろう。愛とセックス。 もう考えるのがめんどくさい。
このまま順調に痩せ続けて、 目標体重まで痩せたら一晩中抱いてやる、と言ってくれるのは嬉しいけれど、 負け続けるのは悔しいから、フェラをしながら、 でも、痩せるまでは浮気していいんだからね、と言った。 夫は悪い男だけど、根は純情な男だから、 よっぽど私に愛想尽かさないと、そんなことはしないのだ。わかってる。 根が純情だという伊勢正三の話は書いたっけ?
気乗りしないのはフラグだったのか、 私は何故か泣いていた。 彼が好きだし、愛しくてたまらない。 今この瞬間、彼の頭にはAV女優がいるんだとしても。 私の知らない一夜がすでにあるとしても。 そんなものはいない、一夜なんてない、と彼はきっと言い続けて、私を抱いてくれる。
今日、夫の嫌いな学校が、甲子園ベスト4になった。 昔、まだ息子もいなかったころにその学校の試合をテレビで観たのだけど、 アナウンサーが「10年ぶりに」と言ったので、 あれから10年経ったのか、付き合いだしてから丸10年だったのか、 と言って笑い転げた。
10年。 そうだな。私が32才になるのだから。 あっという間だった。
|