コミュニケーション。
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2007年11月19日(月) 重たくない?






寺島と別れた、すぐ後の頃。
テニスの奥さん達と飲み会をした。


私はとにかく寺島の話を聞いて欲しくって、
聞いてももらったし、
いろいろと励ましてもらった。


あの頃の私は、まだ主観が寺島にあって、
奥さん達には、そんな私が丸見えだったのだろう。
こんな話をしてくれた。




ある奥さんの旦那さんが、数ヶ月前、
古い知り合いの女性から、
久しぶりに会いましょうと誘いを受けた。

じゃぁ夕方の5時に、と約束をしたものの、
平日だったので、仕事が遅くなり、7時になってしまった。
それから待ち合わせ場所に行ったら、
彼女は居て、ずっと待っていたらしい。


「サオリちゃんだったらどうする?」

と、奥さんは聞かれて、

「あたしだったら、とっくに帰ってるわ」

と答えたら、

「僕は、そんなサオリちゃんが好きなんだ」

と、旦那さんは言った。




私だったらきっと待っている、と思った私は、
悪い、とまでは思わなかったけど、
男の人には重いのかなぁ、という気になった。



寺島に、重い、と言われたことはあったし、
自分自身気になるときもあったし、
その頃は特に、ユミちゃんの小悪魔的行動が気になっていた。
彼女は、重たいなんてカケラも思わせずに、
好き、という気持ちを伝えられるのに。



結局、今の私につながる覚醒の言葉をくれたのは別の人だった。
小悪魔になろう、という流れではなく、
今の私を大事に、とその人は思わせてくれたので、
ユミちゃんのようなふるまいが出来なければ、
その奥さんのような答えが出来なければ、ダメなのか、
という思考は、私の中から消えていった。



しかし、その後に登場したカメラマンによって、
重たい、という言葉の意味を実感した私は、
どこか、そう思われる行動を避けてきた。
意識的に大変だった覚えはないから、
避けたというよりも、考えを変えた、に近いと思う。

そこで、きっと、
奥さんの話に影響を受けているのだと思う。





昨日、優ちゃんの仕事が、
珍しく夕方からの開始だった。
車で1時間かかる場所のため、
帰ってくるのは、会社を閉める時間より遅くなるだろう、と思われた。

私の就業時間もとっくに過ぎるので、
もう会えない気でいた。
優ちゃんもそのつもりだったらしく、
「戸締りよろしくな」
と、キスして行った。


夜の予定はなかったから、
帰ってくるまで待っていても、かまわなかった。
先述の通り、待つタイプである私は、
とりあえず、いつも閉めている6時まではいよう、と思っていた。
それなら、
もし会えたとき理由も言えるし、逆に帰ってもおかしくない。
どう転んでもストレスにならない私の方法が、それだった。


帰ってくるまで待とう、としなかったのは、
優ちゃんにそう言わなかったとか、
もう帰る気でキスしたんだから、とか、言い訳をつけながらも、
きっと、奥さんの話が頭から離れなかったんだろう。
そっちがいいのだ、と思えたのだろう。




のんびり掃除をし終えて、そろそろ帰ろうかな、
としていた6時15分頃、優ちゃんが帰ってきた。
相手方の準備がまったく出来ていなかったので、
早く帰ってこれたらしい。


私がいるとは思ってなかったらしく、


「会いたくて待ってたのか?」


と聞いてきた。



「え?いいえ、掃除とかしてて…」



「そうだったら、可愛いなと思って」



ん〜、と困った笑いの私に、優ちゃんは笑っていたけれど、
しまったなぁ、伝わらなかっただろうな、と思った。



シャッターを閉めるとき、

「会いたくて待ってた、なんて、重たくない?」

と聞いたら、

「いいや」

と即答したので、笑って終わらせた。
この人ならきっと大丈夫、と思ってるはずなのに、
怖がってる私がいるんだな、と感じた。



今考えてみると、あの旦那さんは、
もし、奥さんのサオリさんが2時間待っていたならば、
待っていてくれてありがとう、待たせてごめん、
という気持ちになるのかもしれない。
なんとも思っていない女性だったから、重たかったのだ。

優ちゃんだって、
ただの事務員が待っていたなら、
帰っていてくれてよかったのに、と思ったかもしれない。
でも、私だったから、
そうだったら嬉しい、と思ったのだ。



男心の勉強がまだまだですね(笑)
もっともっと、優ちゃんを信じよう。





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今年の風邪は、喉らしい。
皆様お気をつけくださいませ。







ってここまで書いて気がついたけど、
日付がおかしい。
書いてるのは21日水曜日。
と書いておかないと、後で読み返したとき困るので(笑)




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