コミュニケーション。
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「疲れた」
という言葉と、
「お前が気持ちよければいいんだ」
という言葉。
関係ないように見えて(見えるか?)、 間を置かずに発された言葉である。
前者は素直に自分の状態を告げただけ、 後者はあたしを思い遣ったもの、のはずだが、 あいにくあたしはどちらにもダメージを受けた。
前者を呟いて優ちゃんは終わりを示し、 まだ、と絡むあたしを制して、後者を口にした。 「気持ちよかった」と応えた後、涙が出るあたしというのは、 修行が足りないだろうか。
セックスの余韻で足が震えていたけど、 涙のせいで、煙草を持つ手も震えた。 優ちゃんは、お前のせいじゃない、と言ってくれたけど、 泣かなくていい、とは言わなかった。 だから勝手に泣き止んだ。
「ガキならすぐイッてるんだ、マリはフェラが上手だから」
あなたの知らない、ガキじゃない人だってイカせられたわ。 華々しい過去を持つあなたに褒められて、素直に嬉しかった。
でも、でも、 あなたをイカせられなきゃ意味がないの。 今のあたしの最愛の人はあなたなのに。 つながっても咥えてもあなたを導けなかった。 あなたに応えることが出来なかった。
本当は食卓に突っ伏してしまいたいほどだった。 煙草の火があったから、ただそれだけ。
優ちゃんがセックスのためにあたしと付き合ってるとは思わない。 優ちゃんの理想の体はちゃんとあって、 今のあたしがちょっと遠いことをあたしは知ってる。 (上半身は完璧、らしい)
「お前がな…
迎えに来た俺を見て、
走ってくるのが、一番可愛いんだ」
優ちゃんの性欲が強いことも知ってる。 性欲だけじゃなく、自分の要望に120%で応える女が好きなことも、知ってる。 眠りに就く前に優ちゃんがそう言ったのは、 知ってるあたしへの、励ましのつもりなんだと、思う。 かすれた声で、ありがとうと言った。 過去の女達にカラダで負けてるあたしは、 そういう部分で優ちゃんを繋ぎとめていることも、知ってる。
だからあたしは、電気を消してからも涙を流した。 自分に悔しかったし、不安でもあった。 優ちゃんは要するにそういうあたしを、許してくれたのだと思うけど。
イケなかったから眠れないだろう、と宣言していたが、 (勿論、お前のせいじゃねーぞコラ、という脅しつき) 朝方、やっぱり目が覚めたようで、 きっかけは覚えていないけどまた起こされた。 辺りはまだ暗かったから、夜中かと思った。
「俺なしで、生きるな」
あたしは目を瞑ったままこっくりとした。
「無理」
「よし」
あなたの言葉が、あたしを繋ぎ留める。 胸の痛みは今日も残っていたけど、 明日への希望がもてた。 つまづいたとき、地面で呆然とするあたしじゃないのは、 ずっと前からわかってる、こと。 あたしを信じよう。
とりあえずは決めた。
ゴムが苦手なあたしの解決方法…。 何で苦手なのかは聞かないでください(ダッシュ)
あ、ダイエットも、パワーアップしますよ?!(何) 煙草辞めなきゃなぁ…
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