コミュニケーション。
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2007年11月15日(木) まるっきり、いつもどおりに。










「俺は、お前を離さないから。

心配するな」





そう言われて、
あたしが泣いたのには、理由がある。










22才の誕生日は、
出勤時間に目覚める、という最悪の幕開け。


3分遅刻、は、
ミスコピー10枚よりはマシだが、
2時間笑顔禁止の刑である。嗚呼。
あたしが勝手に作っているだけだけど。


社長はお出かけがあり、
その間にご機嫌はだいぶ直っていたけれど、
なんでちょうどの日にこんなことやっちゃうかなぁ〜と、
1人べこべこであった。
当日に1日一緒にいられるのに…。




遅刻は、前にもやったことがある。
そのときは今日よりひどくて、起きたのが11時半だった。
あまりに遅いので、
怒りを通り越して心配してるだろうな、
と思ったら、まさしくその通りで、
あたしは、2種類のすみませんを言わなければならなかった。



同じミスを繰り返すのが一番悪い。
その自分を裏切ったことに腹が立ったし、
社長も同じ主義。
だから、こっそりため息をついた。



時間が経つにつれ更に機嫌は直り、
夜ご飯を食べる頃には、一緒に笑っていた。


優ちゃんは、誕生日のお祝いにビールを買ってくれ、
「おめでとう」と乾杯してくれた。
「ありがとう」と満面の笑みで返した。
好きな人に祝ってもらうことは、心から嬉しかった。
いつもの部屋にいられることも、嬉しかった。


が、あの遅刻でどんなことを思ったのか、
あたしのなかに、重石のように不安が沈んでいた。
それを態度に出すほど子どもではなくなった。
遅刻分の時給を給料から引くからな、
それで話を終わらせられる人のはず。
そう信じて、思い切り笑うくらいには。




だけど、多分、
優ちゃんには見抜かれてたんだと思う。
料理をするときに言葉少なだったり、笑い声が若干高かったり。


だから、
「心配するな」
がついてるんだと思う。
ミスが解決したとき、会社で聞く言葉だ。











「俺は、お前を離さないから。

心配するな」






あれはもう終わったのだ、と。
また頑張ればいい、と。
恋人だから、じゃないこともわかってる。
あたしの未来に期待してくれている。
そうして、気持ちに変わりもないと、言ってくれている。


















「…嬉しい…」















あたしを抱きしめる腕の強さに、
胸の温度に、しがみついた。
しがみついて泣いた。
あたしこそ、あたしこそ、お傍に、います。






ねぇ、今日、言ってよ。
最初の夜に、あたしが笑ってしまった言葉を。
もう笑わないから。
きっと泣くと思うから。
今日、聞きたい。






そんなあたしは、きっと見抜けなかった。
満たされていたのだから。
それ以上求めた顔など、したくても出来なかった。
だから、きっと、
似た思考回路で、優ちゃんの頭に、浮かんだのだ。





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「…私も」



予想に反して、あたしは泣かなかった。
なんと言えば、本当にそう思ってると伝わるのか、わかんなかった。
優ちゃんの胸は、その日も温かくて、
あたしは、嬉しさの余韻のなか、眠った。

キスをしたせいで、いつもより1時間遅い、就寝。




会社で待っていたプレゼントは無事開けられ、
早速あたしの携帯に着けられた。
ありがとう、優ちゃん。






***



最後になりましたが、
今日の日にメッセージをくれた皆様、本当に嬉しかった!
ありがとうございました^^

22歳の今年も、迷惑かけると思いますが…
もっと成長し、輝く1年にしたいと思ってます!
よろしくお願いします♪


21歳の誕生日は、確か、
午前3時ごろに寺島君からメールが届いた覚えが…。
お祝いメールでなく、ね(笑)でも忘れちゃったな、内容。


ちなみに寺島君は、
「当日はどうせ会えないんだから」と、数日前に呼び出し、
プレゼントをくれました。
もらいもんのお菓子だったけどな!
でも、美味しかった♪
気持ちが嬉しかったので、当日の0時過ぎてから、(ダイエット的には悪いけど)
誕生日に最初に食べました(笑)





雪絵 |MAILHOMEBLOG

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