コミュニケーション。
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2007年09月20日(木) その、一歩を。一言を。








帰りたくなかったのは、
いつもより会話が少なかったからだと思う。
まだ、二晩を我慢しなければならない、
と、思っていたからだと思う。


家に帰ればなんとも思わないのに、
この、手を離す瞬間だけ、厄介だ。
それも久しぶりの感情だったけれど。



微かな声で、ちょっと寂しいから、と座ったままでいた。
彼は何にも言わずに、
可愛い猫やキャラクターの画像を、一緒に追いかけさせてくれた。


会話が少なかったのは、
彼の調子が良くないからだ、と知っていた。
そこで元気の出るようなことを言えればいいのに、と、
懐かしいネガティブが首をもたげた。
考えすぎて言えなくなる。
悪い癖は、そのままだ。





寺島が、
あたしの言いたかったことを、
言ってよかったんだよ、それが結果としてよくなるんだよ、
そんなことを言ってくれた。
言って欲しいものだよ、と。


そっか、よかったのか。
心のどこかで、あたしに飽いたのかもしれないとか思うから、
言えなくなるんだ。


よかったのか。
応援しても、あたしの言葉なんて響かないかも、と思わなくて。
仕事は男の世界だから、なんて思わなくて。

別の世界にいたら言えたかもしれない。
なまじ同じ職場にいて、仕事の状況がわかっていると、
言い辛い気がした。


でも、今思えば、
「お手伝いしますね」と言ってよかったのかもしんない。



ちょっと心が軽くなって、次は言おうと思えた。






日曜は、隣の街のスーパーの仕事で、
最初は、着く駅まで迎えに行く、と言ってたのが、
最終的に、店まで迎えに行くと言ってくれた。





「彼氏さんはプレイボーイじゃないよ。

純情で、マリちゃんのこと、好きだよ」




頑張って、と言ってくれる寺島君は、
本当別人みたいだ。
ありがとう。


あたし、頑張りたいの。
優ちゃんの唯一になりたいの。




ネガティブになると、全部悪い方向に見える。
身に染みてるのに、またやってしまう。
思い返せば、
「弁当美味かった」
と笑ってくれていた。




あたしがすべきだったのは、愛の言葉を待つことではなく、
彼のテンションをあげ、元気を出させることだった。
わかっていたのに、怖がって動けなかった。



もう、もう、そんなことはやめよう。
彼の傍を願うなら。
わからなかったら聞いてみよう。
落ち込んでいたら声をかけよう。
彼を愛し続けたいなら。





ご機嫌伺いじゃダメだって、
嫌って程わかってるはず。
彼とは、そうはなりたくない。
彼となら、ならない気もするけれど。
そう、彼となら。



日曜は笑顔で会おう。
ありがとう、と元気よく言おう。







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雪絵 |MAILHOMEBLOG

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