コミュニケーション。
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2007年09月14日(金) 希望を持って生きようね。






「じゃぁ、おやすみ」


「おやすみなさい」



背中から振られた藤原君の手を見て、
あぁ、もうひとつ話したいことがあった、と思い出した。


でも、今度会ったときに言えばいい。
そういつものように思ったとき、
あたし達は幸せだ、と思った。


当たり前に信じられる未来が、あたし達にはあって、
それは、藤原君とのことだけじゃないけど、
とっても幸せなことだなぁ、と思った。



別々だけど、一緒に未来を踏みしめていけたらいいねー。

将来、
優ちゃんとそう思えたらいいなと思う。




**




午後あたりから、
最近のグダグダがやっと消え去り、
音楽をかけながら美容雑誌をめくることが出来ていた。



派遣の仕事をまた入れてもらえたので、嬉しかったんだと思う。
いろいろ文句つけて最近してなかったけど、
やっぱりこの仕事が好きなんだなー。
戻ってきてしまった。


事務の仕事を捨てる気もないので、
両立させて軌道に乗せられたら、と思ってる。
贅沢しなければ暮らしていけるしね。



爪もやっと削れて、
藤原君と好きなだけ喋り倒して、
後は、
優ちゃんが迎えに来る21時まで待つだけ。



なんだか久々リラックスした気がするなー。
よーし、来週の仕事頑張るぞー。






気がつけば9月も中旬。



忙しいと予告されてる下旬がやってくる。
ちなみに10月も忙しいらしい。



暇だった7月とは大違い。
仕事がないときは読書があたしの仕事なのだが、
職場で趣味、は辛くなってくるし、
優ちゃんと会社を知るにつれ、
暇そうな姿が辛くもあった。


「10月は忙しいぞ」

と嬉しそうに言うので、

「嬉しいですね」

とあたしも心から言った。








会社の状態がどんなであるとか、
例の電話はちゃんとかかってきた、とか、
仕事の話をしてくれる。
機械が直れば、一緒に外を周れるのにな、とも言ってくれた。


「会社は絶対軌道に乗せる」


そう、強く言っていた。
強がりかもしれないのに、
あたしにはあんまり眩しかったから、

「はい」

としか言えなかった。


ずっと前から準備していた言葉のチャンスだったのに、
何で逃したんだろうって後悔したけれど。





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何にも知らないけれど、知る勇気を持とう。
そう、決めた。




雪絵 |MAILHOMEBLOG

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