2006年04月03日(月) |
サロメにもなりきれず胃が痛い、O田胃散内服。 |
かの人物のほとほと呆れる語彙の平坦さに辟易しつつの 宗教画。マリアの瞳。訳知り顔のおさなごJ.C.。 私の煮えたぎる感性はひととおり腹を立て、 高い料理、予期せず割り勘、ここでおごらせるほど悪女になりきれない自分に更に腹が立ち、 高い牛肉は自分の胃を存分にもたれさせ、 汚い俗世に浸かって生きていたい、などとぬかす男に向かって、 それならば私を襲ってみなさいよ、ちょうどよく雨もやみ人通りなど全く無いこの丸の内のど真ん中で、私に割って入って来てご覧なさいよ、 と怒鳴り出すのを必死で抑え、 じゃ、なんて小さく手を振ってみたり、 だってまだ夜の九時。東京駅。 首からは金色の鎖をぶるさげて、耳にも金のピアス。 女をもてあまし。 まあお決まりとして私はしくしく泣いた。帰りの電車。 ジーザス。馬鹿みたいに優しい男。サロメになりきれん私。 春雷。また短くした前髪に雨はそぼ降る。
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