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日々闇雲日記。

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2006年02月22日(水)
うるうる、ぐるぐる、ぎゃふん


 どうも。
 テレビを賑わすトリノオリンピックフィギュアスケート関連の番組を見るたび、
「こんな可愛いのにこれだけ苦労して『スケートだけが心の支えでした』なんてけなげな事言うてんねんから、いい加減スルツカヤに金メダル取らせてやろうよもう!!」
 と朝、トーストをかじりながらうるうると目を潤ませていた、人情派非国民の管理人です。
 それはとにかく、数時間前から腹がゆるくて下痢が止まりませぬ。
 たぶん今日のお茶請けに食った『おしゃぶり昆布』と『味付いかするめ足』と『黒糖銘菓○○○カルシウム入り』のどれかが原因と思われますが、下手人(ブツ)がどれだかわかりませんで、明日もまた地雷を踏むと思われます。
 だいたい口寂しいからってんなもんばっか食ってるからだ。太るぞ私。
 さて、有休消化3日目。
 とりあえず、会社に行っていた時と変わらん時間に起きてがっつり朝食を摂り(=運動量は減ったのに3食は摂っている)、せめて散歩代わりにと近所の図書館と本屋とレンタルビデオ屋をはしごしてはいるものの、後は読書三昧と書き物や調べ物で動かずと、健全オタク街道まっしぐらでございます。
 働かざる者食うべからずが習いの世で、好きなことだけ朝から晩まで出来る、こんな密度の濃い生活が1ヶ月まるまる続くと思うと夢のようで、デパスが久々に必要なほど発狂しそうです。
 看護婦さーん看護婦さーん、黄色いお薬ー!(by明石家さんま)

 ここ数日読んでいる本。
 ゲーテの『ファウスト』と、家にあった(おかんが若い頃買ったまま誰も読まず、○十年もそのままにしていたらしい)文学全集からスタンダールの『赤と黒』と、まだ残ってる『カムイ伝』と資料少々。
 白土以外は何だか一昔前の文学少女みたいなチョイスですが、どろどろと濃厚な人間描写がたまらない。
 ページをめくり行を追っていくうちに、半年間の広告会社生活の間、脳の中で凝り固まっていた部分が解きほぐされていく感覚が嬉しい。残業漬けと仕事が忙しくて読書量が激減しておったが、どんどん刺激して脳を研ぎ直さねば。
 レンタルは店に入荷していたのでとりあえず『バジリスク』6巻(そのうち買います)。
 ほ、蛍火と夜叉丸がコント役者に見えた。ぎゃふん。
 特に御前試合の選手に選ばれて喜ぶ夜叉丸のお調子者ぶりは、1話に出てきた三度の飯より流血沙汰と破壊工作が好きそうな凶悪面の若者と同一人物とは思えませぬ。画面で吉本新喜劇ばりに浮き足立ってる彼を見ておねえさんは、

「パワーがない分、毎日毎日密計奸策陰謀プレーで頭脳を鍛えてきた甲賀のおっちゃんじいちゃん達にはさぞかしカモりやすかっただろうなあ」

 とその後の彼の運命を思い、瞼をそっと押さえました(嘘)。
 しかもその時の歯の浮く台詞の薄っぺらさがまた、彼が後々見せる芸術的天才的迂闊ぶりがばっちり暗示されているようで、脚本さんグッジョブと言えましょう。ぎゃふん。

 そんなこんなですが、やることは一応本日から着手し始めました。
 半年近く新しい仕事と残業汁に漬かっていたお陰か、必要な能力は落ちてるわ、去年夏まで勉強してきた分までも忘れているわで、色んな事で再勉強+ブラッシュアップがそーとー必要です。
 当分は毎日、
「あら、○○さん家のお嬢さん、最近会社行ってないのかしら」
 などと言われぬよう、近所のおばさま方の目をくらまして図書館通いと、家の本棚の資料総ざらえです。ぎゃふん。

 まあ長い人生のうち、1年ぐらい生活の事や将来の事や周囲の事を何も考えず、何かに集中する時期があってもいいと思うです。
「もはや怖いものはない」と豪語しながらも、本当は立ち止まる事が何より一番恐ろしく、とりあえず仏壇のご先祖様と北極のお星様に祈るけなげな毎日。