うららか雑記帳
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2016年01月17日(日) |
一言で表すなら「雪見露天風呂サイコー」 |
月が出ていても雪は降るんだ、と思った。 湯煙の向こうに透かし見えるのは、陽が沈み闇夜に染まる寸前の深く青い空。そして冴えざえと輝く半月だった。 粟立つ肌を、きんと冷えた風がかすめていく。顔に肩に粉雪を浴びながら、絶え間なく降り注ぐその白銀の粒を見上げた。 はらはらと舞う雪は長くは地上に留まらず、むき出しの岩肌に触れた途端に消えるものもあれば、もうもうと立ち込める湯気に紛れていくものもある。 星は見えない。ただ心地よい静謐さだけが在った。 まるで天が囁く睦言のようだ。 月明かりの映る湯で、空から密やかに語りかけてくる気がする。ひどく月並みな表現かもしれないけれどーー、と月の字のつく慣用句が遅れて脳裏に浮かび、ひとり悦に入った宵の口である。
北海道に遊びに行って来ました! 印象的だった光景をささっと書き留めてみたのが上記です。 旅の思い出、また一ページ増えました。
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