うららか雑記帳
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2005年06月20日(月) 反省と憤り


*不覚にも

 職場で泣いてしまいました。
 「言いがかりに近い苦情をふっかけてくるので要注意」と評判のとある市民の人から、権高に言い募られて。
 ことの発端はFAX。出勤したら1枚ぺらりと届いているのを発見して、内容を見たら他課の管轄内容だったので担当課にそれを渡したのですが、どうも送り主は、うちの上司に読んでもらいたかったようで……。
 所属長宛てに送られてきたものを、一職員が独断でよそへ回すなんておかしい、そんな職員を使っているなんてどうかしている、詫び文を書け、始末書を書いてみせろ、それから市長と話をさせろ──というのが先方の主張。
 お詫びしても駄目、反省点を述べても駄目、今後の対策を伝えても駄目、上司が取りなそうとしても駄目。お互い日本語を喋っているのに話が全く通じない。そして苦情の論点は徐々にずれていく。明らかに当初と違うことで腹を立てているのです。しまいには返答に困って私が言葉を詰まらせると、一方的に電話を切ってしまいました。
 私の対応がそれほどまでに悪かったのでしょうか。その後その人は「●●室の浜月ってのを出せ!」といつものとおり横柄な態度で現れました。
 だって宛名はうちの所属長と担当課の所属長になっていた、だから内容を見て担当課へと持っていっただけなのに。担当課でも何事もなく「あ、どうもありがとう」って受け取ったのに。うちの所属長から電話したら「いま手が離せない」とか言って対話を拒否したくせに。なのに。なのに。
 ……そんな気持ちがぐるぐる渦巻いて、自己嫌悪、反省、憤り、やるせなさ、嫌悪感、脱力感、いろんなものがぐちゃぐちゃで……。
 その相手に謝り、職場のみんなに頭を下げ、最終的に電話でとりなしてくれた市長さんにも申し訳ありませんでしたとお詫びしてきました。
 私があれほど誠心誠意謝り続けても納得しやしなかったのに、市長さんがちょっと一言電話に出てくれればあっさり矛を収めるなんて、どうしても納得いかない。要するに彼は、私みたいな下っ端が対応したこと自体が不服なんだろう。FAXのことだって、余白に用件を殴り書きしたようなものをいきなり1枚送りつけられたって話が見えないのに……どうしてこんなことをするんだろうか。すごく陰険。意地の悪い強烈な言葉を浴びせられて、理性的な返答よりも涙の方が多く出てきてしまった。
 でもさ、言わせてもらえば、「担当課の文書の出し方が悪い。市長から詫びの電話をよこせ」なんて、どうかしてるよ本当。どうしてあの人はいつもあんなに怒ってばっかりなんだろう。そりゃ今回は私にも悪かった部分があるんだろうけど……市長さんを引っ張り出さなきゃならないほどの粗相をしでかしたとは、どうしても思えない。
 相手が悪かった、気にすることないよ、あんなのいちいち気にしてたら身が保たないよ、あの人いつもちょっとおかしいことばっかり言ってくるからね……って上司の皆さんは言ってくれたにしろ、やりきれない思いが強く残ります。
 ああ……ひたすらに疲れました。朝から定時過ぎまでこの人に振り回され、ろくに仕事が進まなかった1日でした。
 しかしまあ、最近凡ミスが多いから気を付けようと気合いを入れ直した矢先、このザマですよ。式典直前でクソ忙しいとはいえ、やっぱり明日からもっと気をつけなくてはいけないな。
 はぁ……またひとつ学びましたね。何事も経験、経験(自己暗示)




「……行ってしまったのね」
まばゆいものを見る眼差しで、娘は空を見上げた。
抜けるような蒼がどこまでも広がっている。


浜月まお |HomePage

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