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- 2005年08月04日(木)
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- ついに iTunes Music Store Japan がオープン!!
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先月27日、アップルコンピュータ(株)から プレス関係者に対して、1通のメールが送られていたという。
タイトル(Subject)は “アップルからのスペシャルイベントのご案内” というものだったそうだ。画像ベースのInvitation(招待状)であり、 詳しい時刻や場所は明らかにできないが、画像ではiPodを手にしたシルエットが
「Summer in Tokyo is about to get even hotter. (真夏の東京が、今まさにもっと暑く(熱く)なろうとしている)」
と叫んでいるものだったとのこと。
そして今日、8月4日、 スペシャルニュースってのは、やっぱりこれだったか−−−−!!!
アップルのオンラインミュージックストア 「iTunes Music Store」が日本でも開始!!
8/4 ITmedia記事「アップル、iTMSを日本で開始」
アップルHP内のiTMSページ
8/4付 日経新聞掲載のプレスリリース
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本日午前、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開かれた発表会には Apple Computer CEOのスティーブ・ジョブズ氏が登場。 「アップルは日本を愛している」とのメッセージとともに 「iTunes Music Storeによって、日本で全く新しいデジタル音楽生活が始まる」 と大々的なプレゼンテーションを行った。
さっそくiTuneを開き、「ミュージックストア」をクリックしたら、 でましたよ、iTMSの画面がっ!!日本のアーティストが出てますよっ!! 今まで、海外版の画面しか出てなくて、とても歯がゆかっただけに、 ちょっと感動です!
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さて、その中身ですが、まずは気になる参加レーベルは、 大手どころでは、ソニーミュージックエンタテイメントが 参加を見合わせていると記事では報じられていた。 iPod対ウォークマンの火花が今だに激しく散っている。
そして先月に発表があったとおり「エイベックソ」が参加。
エイベックソは、CCCDをいち早く発表するなど、 音楽のPC違法コピーを一番苦々しく思っていたレーベルであり、 音楽配信こそが、失われたCDの売上をヘッジするとともに、 音楽業界で生き残るための必要なビジネスモデルだと考えている。
iTMS日本開始にあたり、アップルの本命はエイベクソだったらしい。 7月参加決定⇒8月開始という経緯から見ても、 間違いなく、iTMS―JのGOサインは、 エイベクソ参加を待っていたものと思われる。
ハラ的にはどうでもいいレーベルだが、アップルにとって、 日本の音楽ビジネスの成功には欠かせないレーベルであったのだろう。
料金や楽曲数について内容をみると、楽曲数は約100万曲! 楽曲の料金は、90%が1曲150円、残りの10%が1曲200円となる。 CDに回数の制限なくコピーできる点が大きな特徴。
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さて、今や音楽配信サービスは戦国時代、 2005年は音楽配信元年とまで云われている。 どこも昨年のiTMSの海外での大成功を受けて、 日本で開始される前に、大急ぎで参入してきたのだ。
現在、音楽配信サービスに参入している企業はかなりの数がある。 主なところでも下記の通り。
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■MusicDrop レーベルゲートのWindows Media Player 10専用の音楽配信サービス。 エイベックス、ソニー・ミュージックエンタテインメント、東芝EMI、 ビクターエンタテインメントなど16社が参加を表明。 楽曲数は約8万曲まで取り揃える予定。携帯用音楽プレーヤーに3回まで転送可能。 料金:1曲158円〜367円/配信形式:WMA
■Mora moraは、レーベルゲートが2004年4月に開始した音楽配信サービス。 ソニーの提唱する著作権保護技術OpenMGを採用、ソニー製品ユーザー向け。 音楽ダウンロードや再生にはソニーのプレーヤーソフト「MAGIQLIP2」を用いる。 大手レーベル15社が参加し、楽曲数は約10万曲 料金:1曲210〜270円程度/配信形式:ATRAC3
■@MUSIC エイベックスの音楽配信サービス。ATRAC3対応のプレーヤー対応の「LabelGateMQ方式」と Windows Media Playerユーザー向けの「WMA方式」を用意。 料金:1曲210円程度/配信形式:ATRAC3、WMA
■Yahoo! ミュージックダウンロード ポータルサイト最王手のヤフーが、音楽配信サービス「Mora(モーラ)」を擁する レーベルゲートと提携して、今年2月に開始した音楽配信サービス。 国内の39ものレーベルが参加しているのが特徴。 楽曲数:7.3万曲/料金:1曲210円程度/配信形式:ATRAC3
■ORICON STYLE オリコンが3月23日より開始た音楽配信サービス。 オリコンによるセールスランキング情報「オリコンランキング」と連動した楽曲配信を行なう。 楽曲を提供する企業は、社団法人日本レコード協会の正会員社18社を含む50社。 オーディオプレーヤーへの転送回数は1回〜無制限。 楽曲数:10.5万曲 料金:1曲157円〜315円/配信形式:WMA、ATRAC3
■MSNミュージック マイクロソフトがWindows Media Player 10の発表と共に開始したサービス。 東芝EMI、ワーナーミュージック・ジャパンなど10社の音楽レーベルが参加。 楽曲数:10万曲/料金:1曲158〜367円/配信形式:WMA
■Excite Music Store 大手ポータルサイトのエキサイトの音楽配信サービス。 レーベル5社から楽曲提供。携帯用音楽プレーヤーへの楽曲転送が可能。 楽曲数:11万曲/料金:1曲270円程度/配信形式:WMA
■OCN MUSIC STORE NTTコミュニケーションズが運営するISP「OCN」の会員を対象としたサービス。 Windows Media DRM対応の携帯音楽プレーヤーに転送しての楽曲再生も可能。 なお、一旦ダウンロードした楽曲を他のPCに移し替えての再生はできない。 料金:1曲210円程度/配信形式:WMA
■Listen Music Store 米国Listen.comやトランスコスモスなどが出資のリッスンジャパンが運営する Windows Media Player対象の音楽配信サービス。携帯用音楽プレーヤーへの転送は3回まで。 料金:1曲210〜270円程度/配信形式:WMA
■OnGen USEN MUSIC SERVER 昨年エイベックスの筆頭株主となった有線ブロードネットワークス(USEN)の 音楽配信サービス。携帯用音楽プレーヤーへの転送は3回まで。 料金:1曲270円程度/配信形式:WMA
■na@h! ビクターエンタテインメントによる音楽配信サービス。 配信形式はATRAC3とWMAの両方に対応している点が特長。 料金:1曲210円程度/配信形式:ATRAC3、WMA
■music.co.jp 携帯電話向けコンテンツ事業などを幅広く手がけるMTIの100%子会社 ミュージック・シーオー・ジェーピーによる音楽配信サービス。 ラインナップには70年代の歌謡曲など、CDでの入手が比較的難しい作品が多い。 WMA形式の場合、楽曲をダウンロードすると別のPCへの転送不可。 料金:1曲210円程度/配信形式:WMA、MP3
■bitmusic ソニーミュージックの手がける音楽配信サイト。 PC向けのプレーヤーソフト「MAGIQLIP2」を使って、ATRAC3方式の音楽を ダウンロード・再生可能。Net MDやネットワークウォークマンへの転送は3回まで。 買い換えたPCに転送する機能あり。新譜はCD発売日の正午から購入可能。 料金:1曲210円程度/配信形式:ATRAC3
■LOVEMUSIC BIGLOBE会員向けの音楽配信サービス。おもに東芝EMIレーベルの楽曲を取り扱う。 楽曲数は約10万曲をラインナップする計画だ。 料金:1曲270円程度/配信形式:WMA
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iTMSにとって、日本国内最大の敵は 「Yahoo!ミュージックストア」であろう。 何と云っても国内39レーベルが参加している。 掲載されているダウンロードランキングは、ほぼCD売上の新譜ランキングと遜色ない。 iPod派であっても、最も気になるサービスだ。 ただし、Yahoo!ミュージックストアの配信形式は「ATRAC3」という ソニー対応のものを採用している。なぜならば、Yahoo!が提携した配信サービスは、 ソニーユーザー向けの音楽配信サービス「mora」だからだ。 ソニーはヤフーと組んでアップルのiTMSに対抗しているようなものである。
今後怖いのは「ORICON STYLE」。 こちらは国内50レーベルが参加。ほぼ全てのCDが購入可能。 オリコンといえばランキングの業界基準とされているブランド。 そのランキングと連動してダウンロードが出来るのだ。 今年始めにサービスを開始したが不具合があり、スタートでつまずいたのが痛い。 こういうきっかけで、ユーザーは離れてしまうもの。 しかし、音楽業界では最強のブランドであり、ほぼ全レーベルが参加しているのは 他にはない唯一無二の特徴であるので、今後成長していく可能性はある。
エイベックスも「@music」というダウンロードサービスを開始したが、 そもそも、いちレーベルなので、自社の音楽配信サービスそのものは 購入チャネルを広げる一つの手段でしかないはず。Yahooだろうが、 iTuneだろうが、どんどんチャネルが増えていくことを望んでいるはず。
さて、大手レーベルでは唯一iTMSに参入していない ソニーミュージックエンタテイメントであるが、一レーベルとして 音楽配信サービスを考えるならば、参加したっていいのだが、 SMEは一レーベルである以上に、ソニー本体とのつながりが深い。
そう、皆さん御存知の通り、ソニー自社規格「ATRAC3」の普及と ソニーのウォークマンがある以上、iTMS参加に前向きになれないのだ。 ちなみにiTunesは「ATRAC3」を採用していない。
ソニーはいつまでこの規格にこだわるのだろうか? Yahoo!ミュージックストアを「ATRAC3」だけにして、 今年スタートさせたのは、Yahoo!の集客力を利用し、 iTMS日本開始の前になるべく囲い込もうとしていたのだろう。
ソニーとアップルの戦いはまだ続く。
もうひとつ、再びアップルに仕掛けてきたのがマイクロソフトだ。 「MSNミュージック」というサービスを 今年開始して、音楽配信を舞台に再び合いまみえる。 今のところ競合として、これといってメリットがないが、 あの会社のことだから何かしかけてくるに違いない。
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こうして、競合サービスと比べてみて 明らかなiTMS−Jのメリットは・・・
1.料金は最も安い 1曲150円(90%)〜200円(10%) (買いたい新譜は上記の10%の方に入るのであろう・・・)
2.楽曲数が圧倒的に多い 100万曲!(買いたい楽曲はごく一部だと思うが・・・)
3.iTunesの使い勝手 これ一つで購入〜ダウンロード〜視聴〜CDコピーが出来る。 そしてなんと云ってもiPodとの連動性。 (他は購入サイトと視聴ソフトが別々)
今日のiTMSの料金150円という発表が、 各社に余波を与えている。
オリコンでは、本日iTMSの発表と同時に、 料金を同額の150円に値下げしたとのこと。やはりオリコンが今後怖い存在である。 おそらく他の各社も追随値下げするであろう。
したがって、価格的なメリットはすぐに無くなるはず。 今のところ、iTuneの操作性だけが他社の追随を許さないメリットだ。
しかしながら、とても致命的な問題がある。
実際に邦楽アーティスト名を見たが、 今まさに旬のアーティストや 大御所のアーティストがほとんどいない。 これでは邦楽ファンは物足りないのではないか?
BENNIE Kはどうした? ケツメイシはどうした! D−51とか、BUMP OF CHICKENとか、その他もろもろどうした!
ミスチルはサザンはどうなってる? GLAYもラルクは
おい! iTMS最新ダウンロードトップ10に大塚愛が3曲も入っているが、 正直、大塚愛なんていらん!(←っていうのは個人的な趣味だが)
ちなみに、東芝EMIとは提携してるので、 宇多田ヒカル、椎名林檎、矢井田瞳のEMIビッグ3はありました。 あとスピッツもいました。とりあえず、ほっとするハラでした。 洋楽は特に問題はありません。
国内レーベル15社と提携と発表していたが、一体どこと提携したのか? 実は大手どころは、エイベクソと東芝EMIだけじゃないのか? だから、提携15社名をリリースでも公表してないんでしょ〜?
このままじゃ邦楽は他に比べて見劣りするのでは? 邦楽曲買いたいと思ったら、今のところここには来ない。 洋楽ファンもかなりの数だが、それでも邦楽売上には及ばない。 日本で業界基準サービスをめざすなら、フルで邦楽揃えておくべきと思う。 洋楽邦楽もレーベルも関係なく、iTMSには業界標準サービスとなってほしいのだ。
ま〜邦楽でも洋楽でも、知らない曲を幾らでも手軽に聴けて、 思わぬ掘り出し物を廉価で手に入れられる愉しみは他よりあるかな。 100万曲だしね。
とにかく今後は、参加レーベルを増やすことが必須!! 特にSMEを始め、少なくともYahoo!と同じぐらいのレーベル数が必要。
ちなみに、もしアップルが今後iTMSに「ATRAC3」規格も採用した場合、 SMEがどう出るのか?iTMSに参加するのか?SMEの動きには注目。
あと、競合と明確に差別化するにはインディーズレーベルの参加も必要だろう。
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あと、こんな話がある。
携帯電話メーカーの大手、Motorolaが、 66日以内に「iTuneケイタイ」を発表し、出荷するとのこと。 スティーブ・ジョブズCEOからお願いされているらしいのだ。 日本ではどうなのだろう?出さないのかな?
携帯も次世代開発に突入して、「着うた」よりさらに進化して 楽曲をフルダウンロードできるようになるらしい。
そうすれば、「ケイタイ」という言葉はもはや、 「携帯電話」だけを差すものではなく、 「電話&音楽&ネットの携帯端末」を差すようになる。
「iPod」はいずれ、「iTuneケイタイ」へと変わっていくのか・・・?。
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ま〜色々気になることはあるが、 本日発表されたばかりのこの「iTune Music Store」 とりあえず何か1曲、買ってみようっと。
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