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- 2005年06月12日(日) ∨前の日記--∧次の日記
- イマドキの子供の恋愛トークに唖然…


「おまえら、俺の女に手を出したら、
 ただじゃおかないからな!」




「最近、彼、様子がおかしいのよ…」




「ケンジって、ストーカーだよ」




「マリコって、切り替え早いのね〜」







…とまあ、
上記のような会話が繰り広げられているらしいのだ、










イマドキの幼稚園児の間では…。




とても激しいというか、進み過ぎというか…、

最近、とあるところから話を聞いて
いや〜驚きました。





************************





あるクラスの中に、アイドルのような存在の女の子がいるとする。
そのコを仮にマリコちゃんと名付けよう。

そのマリコをめぐって、クラス内に「萌えグループ」が出来る。
そのうち、性格・腕力とも強い男子のケンジ(仮名)が皆に宣言する。



「マリコは俺の女だ。わかったな!」




クラス内でマリコの隣の席のA君が、
たまたまおしゃべりをしていた。

また、おゆうぎの時間に、たまたまB君が、
マリコの隣になり、手をつないで踊った。



するとケンジは、
A君とB君をひとりずつ園舎の裏に呼び出して、
ボコボコにするわけである。



後日、マリコのお母さんは、
A君とB君のお母さんからこのように云われるのだ。



「マリコちゃんはいいですわね〜、
 男の子たちに人気があるようで〜」



A君もB君も、ケンジが怖いので、
ケンジの名前を出さずに、
「マリコちゃんと○○したから、みんなから…」と、
原因となったことだけをしゃべっているのだ。



お母さんも大変である。





**************************




マリコは、グループになって群れているような男の子には
あまり興味が無いらしい。
どちらかというと、一匹狼のような存在の男が好みのようである。
別のクラスにいたC君という男の子がそうであった。



一時期、そのC君とマリコは、
ケンジに分からないように秘かにラブラブだった。
しかし、C君がマリコと同じクラスになってから
彼が口を効かなくなってしまったというのだ。



原因は間違いなくケンジである。
C君がケンジから何か云われたことは想像に難くない。




マリコは同性にも人気があった。
マリコの家に友達が遊びに来て、部屋でおしゃべりしていた。

マリコのお母さんは、部屋から聞こえて来た会話を聞いて、
思わず吹き出してしまったという。





「最近、彼、様子が変なのよ」


「絶対ケンジでしょ〜、もうサイアクね〜」


「ケンジって、ストーカーだよね」


「っていうか、C君も大したことないわね」


「マリコさ〜、そんな情けないオトコ、やめちゃえば?」






************************




お母さんは、「あたしが普段そんな事を云ってるのかしら〜」
と苦笑いしながら云っていた。ま〜それもあるかもしれない。

しかし、殆どはおそらくテレビ番組であろう。
子供にとって、画面の中にいる
魅力的なキャラクターやタレントが話すコトバは、
悲しいかな、親が話すコトバよりも何倍も影響を与えている。

各家庭の子供が影響を受けて、誰かが幼稚園で話し始めると、
さらに増幅されてあっという間に園児の言語となっていく。





イマドキの中高生の話し方が、
園児にとってもまさにリアルであるのだ。

昔の何倍もの情報量とスピードにより、
意識形成の速度も早まってきている。
(同時に中高生の意識形成が未熟ともいえるが…)

彼らが高校生になっていく過程の中で、
今の口語に飽きて、新しい会話言語が生まれているのだろう。






*****************************






さらには、
イマドキの園児たちの「恋愛観」は一体どの位のものなのか?

正直云って、自分が園児だった頃を思い出せない。
何せ「自我」が芽生えてなかったもので全く記憶に無い。




思うのだが、時代がどんなに変わろうとも、
本当の恋愛は自我が芽生えないと成立しないと思う。

では、自我の芽生えが早まっているか、といえば
そんなことは無い。むしろ今どきの中高生を見れば
逆に遅れているのではないか?とさえ思う。




「○○ちゃんがすきー」「○○君とけっこんするの」




園児のこんな感覚は所謂バーチャルなもの。
つまり、環境から得た情報を機械的に反復しているにすぎない。
これは昔も今も変わらないはずだ。そういう発育時期なのだ。


最近の園児を取り巻く環境が、そして情報内容が、
高度化されアクセスしやすくなっている。

したがって、冒頭のような会話は、
昔よりも高度な内容の情報を反復しているだけにすぎない、
…と、ハラは思っているのだが。





そして、
会話や行為のテクニックだけが身に付いて、
小学校を経て中学生になり自我が芽生えていく。



こうしたテンポとプロセスで成長していくと、
人はより即物的に育ってしまうのではないか?
ハラはそんな気がしてならない。
「心」の成長と、表面的な技術との差が有りすぎるのだ。


コミュニケーションテクニックの高度化と共に、
他人を想う心や自分に対する理解度を深める事が必要だ。
それが出来るのは、テレビではなく、やはり


なのであろう。





****************************





偉そうな事を云っているものの、
ハラは子を育てた事が無い。


話を聞いていて、子育てというのは、
なんと尊く、なんと難しく、
如何に大変なものであるかということを実感した。





おとうさん、おかあさん、


がんばれ。







*************************




最後に、最近のマリコちゃんは、
新しい彼を見つけたらしくとても陽気のようです。

マリコちゃんの部屋にまた友達が来て、
友達からこんな風に云われていたのを、
お母さんは部屋の外で聞いたらしいです。



「マリコって、切り替え早いわねー」







050612
taichi

...
    

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