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- 2005年06月08日(水)
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- W杯世界一番乗り!! 大黒のFW魂で決めた!
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日本2ー0北朝鮮
W杯世界一番乗り!
最後の最後、 オフェンス魂が目覚めた日本が FWの2つのゴールW杯を決めた。
異例の無観衆試合で始まった北朝鮮戦。 しかし聞こえるはずのない、いつもの応援がはっきり聞こえてくる。 スタジアムの外、12番ゲートから 12人目の選手たちが声を振り絞っていたのだ。
しかし、通常とは違う空気につつまれたスタジアム。 本当にこの試合はW杯を決める試合なのか? と思えてくる。
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前半
試合が始まって前半2分、 サイドを突破した加地からゴール前へパスが出るが、 これをヤナギがスルーし、鈴木が触れられずにチャンスを逃す…。
試合直後、FWならばまずは自ら一発打て!!というシーン。
その後、一進一退の攻防。中盤のプレスが効いていて、 守備的にはそれほど危なっかしいシーンはない。 中沢の気力を振り絞ったプレーが目を引く。
しかしオフェンスはあいかわらず。 基本的に北朝鮮は少し引き気味で、 なかなかゴール前で理想的なパス回しにいたらない。 もっとも引いている相手を崩せる程のテクニックは日本にない。 特に中田浩と稲本がイマイチ。中田浩はロングパスの精度がなく、 稲本は足下にボールが入りすぎで、もたついていた。 やはり本調子ではなかったか?
そこでセットプレー頼みとなるが、28分と36分に 小笠原の速く低いFKで、数少ない惜しい場面を演出するが、 流れの中でFWがシュートを放つシーンがないまま 前半を終了。0ー0。
なんか、予選通じてずっとだが、 とにかく「オフェンス魂」が足りんのだー!
特に無観客というのが拍車をかけているのか、 テンションを上げられない前半であった。
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後半
明らかに試合が変わったのが後半。 ジーコは鈴木に代わって、大黒を投入したのだ。
後半、大黒の生粋のFW魂が、 日本代表にオフェンス魂を注入したのだ。
いきなり1分、 右サイドのスペースへ抜ける大黒へ 中盤からのロングフィードが通る。 それを基点にチャンスをつくり、稲本がシュート。
北朝鮮がDFラインを上げて攻めに転じたタイミングに、 大黒のFW魂がハマったのだ。 高いポジショニングに加えて速い動きだしの大黒に、 代表全体が前へ意識を引っ張られたかのようであった。
後半5分には小笠原からヤナギへ鋭いスルーパス。 ヤナギが体勢を崩しながらシュートに持ち込む。
中央を攻めているとサイドも効いてくる。 後半11分には3列目から稲本がサイドへ抜けてチャンスメイク。 後半18分には再びサイドへ大黒が走り、 ドリブルで中央へ折り返してミドルシュート。 外れたものの、日本代表ではあまり見られない 「FWっぽいプレー」にハラ的には満足であった。
前半にナヨッとしたプレーを見せたヤナギも、 大黒の動きに刺激されて、後半は明らかにキレが変わった。 後半22分には再び小笠原から左サイドを抜けるヤナギへスルー。 ドリブルしながら左から強烈なミドルを放つがキーパーセーブ。 これほどFWっぽいヤナギを見たのは始めてだ。
幾度となくオフサイドにかかる大黒。それはいい予感であった。 北朝鮮は決して組織的にオフサイドトラップをかけているわけではない。 相手の罠にかかっているのではなく、大黒はナイフのような果敢な飛び出しで、 相手DFラインの神経を少しずつ切り刻んでいたのだ。
ハラはこの時点で得点を予感した。
そして後半28分、中盤の稲本からDFライン上へロングパス、 大黒がするりと抜けてDFと競る。DFが落としたルーズボールへ 飛び込んで来たのがヤナギ。スライディングしながら泥臭くシュート!
日本1点め。
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この後、ヤナギを下げて遠藤を投入し、 守備的になったところ、北の強烈なミドルを喰らった。 川口がなんとかセーブしたものの、 それが強烈なビンタとなって、再びオフェンス魂を目覚めさせる。
大黒!大黒!、大黒ーー!!
圧巻はロスタイム際の大黒だった。
小笠原からのキラーパスに反応して飛び出し、 DFを交わして強烈なシュート!(GKセーブ)
続くコショートコーナーから、 小笠原のクロスに反応して強烈ヘッド!(クロスバー上)
そして、パスカットした田中から縦パスが出る。 それまでのオフサイドの分を元を取ってしまうぐらい ギリギリのタイミングで飛び出し、北のDFを置き去り。 今度は落ち着いてGKを交わしてゴール!
日本2点め。
大黒、再び北朝鮮戦、ロスタイムのゴール。
それは、自らの決勝ゴールで始まった最終予選の、 最後を締めるW杯決定の祝砲であった。
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無観客という祝祭の舞台とはかけ離れた無機質な場所で、 さらには中田・中村という熱きダイナモを欠いたゲーム。
こう着状態の中でヤナギは泥臭く先制点をもぎ取ってくれたが、 この記念すべきゲームの主役は、控え組FW・大黒将志である。
熱くなりきれない選手の魂に火をつけたのは、紛れもなくこの男。
点を取った後、真っ先にベンチの控え選手の元に 走っていったのが印象的であった。
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次戦、有終の美を飾るホームのイラン戦は、 日本国民にとって凱旋祝賀ゲームとなるはず。
そして同時に、ちょうど1年後、 来たる2006年のちょうど今日開幕する本番に向けて、
日本のオフェンス本能を完全に目覚めさせる 刺激的なゲームとなってほしい。
CONGRATULATIONS JAPAN!
050608 taichi
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