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今月上旬、1歳11か月の愛息を亡くした 元ジュディマリのボーカル・YUKI。
YUKIは体調を崩して仕事を休んでいたが、 25日、埼玉の三郷文化会館で、 全国ツアーをスタートさせたとのこと。
冒頭でYUKIは愛息の死に触れ、 「33年間生きてきた中で一番つらかった」 とファンに報告。 「いつまでも心に留めて、 私の中に生きている天使と歌います」 と涙をこらえて話して、全20曲を熱唱した。
(3月26日/スポーツ報知より要約) | |
YUKIが再び歌い始めた。
だからといって、立ち直っているわけがない。 ファンのためかといえば、それが全てではないだろう。 「歌うしかない」という気持ち一つで、ファンの前に出てきたのだ。
一体どれぼどの衝撃が彼女を襲って、 どれほどの悲しみをこらえて ファンの前で歌っていたのだろうか。 とても想像が出来ない。
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先日18日、 「YUKIの愛息突然死」のニュースは、 ファンのみならずショックであったに違いない。
============================== ※YUKIと夫・元「真心ブラザーズ」のYO―KINGの連名直筆メッセージ YUKI HP←「INFO」内の「ファンの皆様へ (2005.3.17)」を参照。 ==============================
YUKIは33歳。私と同年代である。 心の支えとなる存在を持ち、それをベースに自分の生き方を固める歳。 愛息と夫と歌が、自分のアイデンティティとして確立していたであろう。
事実、YUKIも2003年4月に子供を出産して、最近では 「子供が生まれて音楽も生活も気持ちもすべてが変わった」 と、よく愛息の話題を出して語っていたらしい。
子供、恋人、親…、このような存在が、 ある日突然消えてしまうって、俺は想像したくない。
YUKIは前述のメッセージの中で、 1歳11ヶ月…2歳の誕生日寸前の愛息との別れを このように語っている。
「いつも通りに元気に過ごし、いつも通りきげん良く、 いつも通り、『おやすみ』と言ったままの突然の別れでした」
交通事故みたいな突然死ではない。原因不明の、 乳幼児突然死症候群(SIDS)とみられているらしい。 立派な病名がついているものの、前触れも無く予防のしようも無く、 赤ちゃんが突然死んでしまうのだ。なんという病気だ。 こんな理不尽な死ってあるだろうか?
夫の元「真心ブラザーズ」のYO―KINGも 23日からのツアーを中止しており、 全面的にYUKIを支えていくとのこと。
彼もつらいだろうが、こういう時は、 傍に居て、二人で支え合っていくしかない。
夫、がんばれ。
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ハラは、ジュディマリの頃からYUKIは好きだったが、 ソロになってから、それまでとは別の方向へ進みつつ さらにイイ感じになった気がする。
前回の「2005年02月10日(木)AIR最新シングルオムニバス紹介第3弾!」 の中でラインアップした「JOY」には、力を与えてもらいました。
あの曲は独特の詩世界で女の子の揺れ動く感情を表現しているようで、 実際は男女関係なく、人間の正直な心の中を現していると思ってます。そして 「どんなに離ればなれでも、二人をつなぐ呪文は『JOY』」 と締めている訳で、前向かなきゃって気持ちにさせてくれます。
この曲をタイトルにしたアルバムを引っさげ、 全国ツアー前に彼女を襲った悲劇。 本来、長期休業してしまってもおかしくない事態だと思う。
やりばのない想像を絶する悲しみにもかかわらず、 休まずに歌い始めたYUKI。
彼女を奮い立たせる応援のコトバは、 彼女自身のコトバだ。。
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短い夏が終われば秋が来て寒い冬がくるように 私はどんどん変わってく はにかんだり 舌をだしてみたり さびないわ 目の前の大きな岩壊すセンスは磨かれているのかしら
あなたがくれたすてきなこと 胸にしまってる光と影 いつかは誰かと言う セイ・ハローグッバイ みのらなくても大切なこと
私が見てきたすべてのこと むだじゃないよって君に言ってほしい 人は誰かとかかわる ハローグッバイ ちから漲るよ わなわなと 巡り逢うよベイビイ
「ハローグッバイ」より (作詞/YUKI&蔦谷好位置)
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「さよならから始まることもあるのです」
というのは、 この曲のリリース時のYUKIのコメント。
今すぐにはとてもそう思えないだろう。 なんといっても、失ったのは自分の愛息なのだから。
しかし、こうして歌い続けるうちに、 いつかまた「始まって」ほしいと願う。
そしてまた、YUKIらしい 世界観あふれる詩と曲を届けてほしい。
ご愛息のご冥福をお祈りいたします。
050327 taichi
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AIR〜the pulp essay〜_ハラタイチ
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