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癒しの時代。
ウェルネス商品花盛り。
先日の土曜日のこと。
外は台風祭りの中、近くの某大型量販電気店へ出かけてみました。
とはいっても目的もなく、フロアを歩いていたわけですが、
そこで目に止まったのが、
まるで食虫植物のように、
じっと獲物を待ち伏せる
マッサージチェアたち。
（捕らえられている獲物もすでに数名いまして・・・）
十数台の各社マサージ椅子たち。
製品自ら最前線の営業マンであるかのように、
弊社の製品を是非お試し下さいっ！
と云わんばかりに競うように並んでいる。
今にもプロっぽくうごめきそうな革張りの表面を向けて、
行き交うに客たちを誘っている。
俺ら２人は・・・、
ええ捕まりました、
かなりあっけなく。
俺は高校野球時代からの腰の持病があり、
疲れるとテキメンに腰が痛くなる。
彼女は腰はもちろん全身懲りまくる体質だ。
マサージは常に受けたいと思っている我々。
・・・
微かな緊張を覚えつつ、椅子に座る。
体の各所に何かが当たり、
その内部にあやしい仕掛けが潜んでいるのを感じる。
なんと、今時のマサジ椅子は足までホールドするのだ。
つまり足マサジもついている！・・・すげ・・・。
このホールド感というか拘束感が、
これから始まる恍惚プレイを予感させ胸を高ぶらせる。
スイッチを入れる。
ん？
「身体をチェック中・・・」
画面に表示が・・・なんだそれ？
驚くべき事に、
説明書いわく、マッサージの前に各個人の肩の位置や
腰の位置などを計算してチェックするというのだ。
マジかよ・・・すげえ・・・。
オーダーメイド風味のマッサージかよ・・・
そしてマッサージが始まった。
とにかく、驚いた。
こいつ、プロだ。
旅館やホテルにあるような今まで経験のある
マッサージチェアを想像してたが、全然違う。
そりゃそうだ、こいつらは最新製品なんだから。
んもう、
動きが全然違う！超リズミカル！
超ピンポイント！すんごい！
テクニックが人間技を超えている。
だが、一方で、
「お客さん、ここ凝ってますよね？
ここ重点的にやっておきますね〜。」
といった、人間マサジ師ならではの、
凝っている場所の探り当てや、凝り方による強弱や
もみ方の調整とかは、やはり機械は人間にかなわない。
っていうか、そんなとこまでかなわなくてよい。
（これも機械がこなしてしまったら、人間は機械に征服されてしまうだろう）
数ある製品の中でもお薦め、ってゆうか欲しいのは、
俺の隣で座っていた彼女に、
あえぎ声をあげさせていたコレ、
ナショナルの製品のやつ。（詳しくは松下電工ＨＰ内の製品ページへ）
毎晩帰宅した時に、
部屋にこのマシンと犬さえいれば、
あとは何も要らない！オトコも要らないっ！
と彼女が豪語したかしないかは別として、
それぐらいに欲しいシロモノなのだが、
でも・・・、
何か３０万ぐらいするみたいです。ちぇっ！
というわけで、
仕事が終わった後は、駅近くの
この電気屋で
マッサージを受けようかと、
この椅子で、
店員が
「あの･･･お客様？」
と声をかけるまで、
毎日受けようかと、
別にいいですよねぇ、？
それくらい。
030811
t a i c h i
...
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AIR〜the pulp essay〜＿ハラタイチ
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