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とりあえず、 今日はフィクションネタ・・・。
浮気した夫の、究極の言い訳、
こんなのどうでしょう?
夫曰く、
浮気ってのはな・・・ 俺の意図じゃなくて遺伝子の命令なんだ。
(妻/ハァ〜?あー訳わかんねー何云い出してんだろコイツ・・・)
男の遺伝子は「ばらまきたい」、女は「選別したい」というのが 生物学的に与えられた基本命令なんだ。 つまりどうすることも出来ない本能ってわけだ。 だから男は必死に「ばらまく」わけよ。
(妻/本気でその理屈を認めさせようとしてるのかなー、だとしたらある意味スゲエ・・・)
精子っやつは、いつでも新鮮なやつをばらまけるように、 3日サイクルで入れ代わっているんだよ。だから放たざるを得ない! それに対して卵子は1ヶ月生きて選ばれた精子のみを待つんだ。 そう女は「選別する」わけよ。男は「ばらまく」、たんぽぽの綿毛のように 色んなところへ飛んで行って色んなめしべとくっつくんだ。それと同じ。 世の生物のオスは皆同じよ。 すべて遺伝子に仕組まれたプログラムに基づき行動した結果なんだよ。 生物学的に必然の営みに逆らってはいけない。 だから受け入れるんだ。
(妻/ふふ・・・)
夫は、顔を紅潮させながら、 煙草に火を点け、宙へとふかした。
妻は、陽にも陰にも捉えようない ニュートラルな笑みを浮かべ、 宙をただようものを眺めている。
夫も宙を見ている。
その画面に、何か表示されているものを 食い入るように眺めているかのよう。 数分前、放ってしまったコトバたちが 映し出されているのか?
紅潮した顔が徐々に 蒼白していく・・・
・・・・ふふ、
と、妻が笑む
そして、妻が口を開いた。
「 遺 伝 子 の せ い ・ ・ ・ か 、 ・ ・ ・ 」
よかったー。あなたが同じ考えで〜 ハナシが超かんた〜ん。
(夫/?!)
そうそう、全ては遺伝子のせいなのよね〜 分かる分かる〜女は選びたいのよ〜ずっと。 人生ウィンドウショッピングって感じ〜。 時には「試着」しちゃったりして、もちろん全部脱いだりとかしてっキャッ! なんか〜1つに決めることとかどうでもよくって〜選択肢がいっぱいあって〜 選べる環境に居ることそのものが超よくって〜ずっとそれでイイって感じ〜。 って考えるとケッコンって何だろ〜?って思うわけ。 だってしようがしまいが一生女は選ぶわけじゃない? そうでしょ〜?結婚したからって私何か決めたわけじゃないも〜ん。 もっと選びた〜い。それがオンナなのよね〜 その・・・生物学的とか遺伝子とかでいう、オンナの本能ってやつ・・・。 あなた良かったわ〜あなたが外で遊んでてくれたから (それって男の遺伝子の宿命なのよね) 私には、い〜っぱい色んなものを選べる時間がありました。 あなたありがとーっ!!あっそうそう、ねぇ聞いて〜、 じ・つ・は、あなたよりもすっごくイイ優性遺伝子が 最近現れちゃいましたっジャーン! 拓哉さんって云うのキャーっ云っちゃったーっ!
(夫/オ、オマエ!!!!)
だからぁ〜私は拓哉さんを選びます! よってあなたは劣性遺伝子となってしまいましたので、 私に選んでもらえませんでしたっ! 超〜ざんね〜ん!結婚までしたのにね〜。 でもすごくない?超〜自然の摂理って感じ〜 遺伝子の命令だから仕方ないよねキャハッ! あなた大丈夫よ。今までと同じペースで―週3だっけ?― でバラまいてれば、すぐに誰かに当たるわよ。 オトコはバラまいてナンボ、数打ちゃ当たる、なんでしょ? オトコが無秩序にバラ撒いたものを、オンナは秩序と感性で選ぶわ。 試食して試着して吟味して厳選するの。その過程がたまらないの。 オトコはトーナメント表を勝ち進んでくるコマみたいなものよ。 勝ち進むほど磨かれ厳選されたオトコが残る。それをまたお試しして選ぶのよ。 で、最後に一人が残ったら・・・次のブロックのトーナメント表が現れるのよ。 そうして一生選びつづけていくの オンナのウィンドウショッピングは。だ〜か〜ら〜、拓哉もいいけど〜 雅治とか〜デヴィッドもすごいし〜も〜選べな〜い、 もっと試してみないとキャハハハッ!!
(夫/よ、・・・よしこぉぉ!!)
030807 t a i c h i
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AIR〜the pulp essay〜_ハラタイチ
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