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祝!
この度、先週末7月20日で、 禁煙して3ヶ月となった。
覚えやすい日付ということで 今年の4月20日より始めたわけだが、 当時は周囲から一様に「何故?」と聞かれたものだ。 無理もない。何しろかつて俺は、 一日40本(2箱)以上のヘビスモ人間だったのだ。
止めた理由は単純である。
去る4月11日、 この日記でも既報しているが、オヤジが亡くなった。 オヤジはタバコも酒も大好きだった、さすがに近年は控えていたが・・・。 それはいいとして、 その際に目の当たりにしたオフクロの姿がまず一因としてある。
「最愛の人に先立たれた妻」としてのオフクロの姿・・・。 傍目に気丈に見えるオフクロであるが、見ていてイタイものがあった。 実家に帰省中、俺を「お父さん」と何度も呼び間違えるオフクロ。 すべての判断を自分で出来なくなってしまったオフクロ。 大事な人を残して先立つことは絶対に出来ない と、つくづく思ってしまったわけである。
だから健康のために禁煙?単純に健康が理由と云うなら、 心掛けなければいけないことは禁煙以外に山ほどあるわけだが、 自分の決意をしっかり自分で意識する意味で、 己の決意の広告塔として、まずは禁煙に着手したというわけだ。
健康というより、決意としての禁煙。
あとはお金の問題。
7月から煙草が増税されたが、1本吸うためにかかるお金はどんどん増え続けている。 一方で俺自身、少しでも切り詰めていかなければいけない環境に追い込まれつつある。 しかし、こういった状況を分かっているのに俺は、 「切り詰めるべきものリスト」に煙草を入れることができないでいた。
親父の喪中の間、焼香のために実家に来た高校の友達が何人かいた。 その中の1人、超ヘビー愛煙家だった友達の話がかなり俺には効いた。
「結婚してから煙草やめたよ、きつかったけど。 喫煙なんてしてたらとても生計やっていけないから。 それだけだよ、煙草やめた理由は。 きつくなかったかって? 俺が止めたんだぜ?禁煙は気持ちひとつだよ。」
と、アッサリ言ってのけた。
3日間食べず風呂入らずの状態で、 300円しか手元なかったとしても、俺は絶対に煙草を買う! と豪語していたあの友達が、あんなことを云いやがった…。
これは刺激的だった。
禁煙した友達 「タバコやめたわけ?…金かかるし…」
俺 「え…それだけ?それだけで止める決意したの?」
…と思う 俺の方がおかしいことに 徐々に気付きはじめた。
理由としてはそれだけで十分なはずだ。 それだけで十分なのに、 そう思わないようにしている自分がいた。
まるで自分が喫煙しているのは 何かの重大な使命があってのことで、 それを止めさすには、 その使命の重さに見合う確固たる理由が必要なのだ!
と自己洗脳している自分に気付いた。
こうして4月20日に 実家から東京へ戻ってすぐに、 彼女に「禁煙宣言」をして、 私の葛藤が始まったわけである。
それからというもの、 この「自己洗脳」という喫煙要因が、 俺の中でかなり大きなウエイトをしめていたことに、 禁煙を始めてからどんどん気づかされることになった。
というわけで、明日は その点について取り上げてみたく・・・、
3ヶ月我慢で分かった、 喫煙を強力に誘う、 苦悶シチュエーション ベスト10!
をお送りします。お楽しみに!
030724 t a i c h i
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AIR〜the pulp essay〜_ハラタイチ
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