|
|
|
|
(旅シリーズ、その3)
旅の目的は人それぞれ。 それに応じて宿や行き先の選択がある。 俺が云いたいのは
「わざわざ琉球の旅を選んでおいて、 ホテルに泊まってどうするん?」
てこと。
琉球を選んだ目的は何?食、人、文化、そして棲み家。
島に来たなら、島んちゅにならんと!
というわけで、 沖縄はコザでチョイスした宿が此処。
(↓クリックしたら飛びます)
「ごーやー荘」
昔ながらの沖縄民家風味の、ドミトリー形式ゲストハウス。
ちなみに・・・ 【ドミトリーとは?】 dormitory:相部屋、寮のこと。沖縄では 部屋に2段ベッドを置いたり、 いわゆる雑魚寝で宿泊する部屋や施設のことをこう呼んでいます。 【ゲストハウスとは?】 今沖縄で人気の宿泊施設。沖縄のドミトリーの多くは、単に寝泊まりするだけでなく 宿泊者どうしの交流スペースを設けていて、次の目的地への情報交換や、 人生のあり方を考える、 といった人のふれ合いを大切にした運営がされています。
寝る時のみ障子で区切られるが、 昼間や就寝まで夜は、基本的には一つの大きな広間で、 皆酒を交わしつつコミュニケーションが取れるようになっている。
安いから仕方ないじゃないっ! 琉球に来たなら、あ〜え〜て〜こういうところを選んでほしい。
マスター秀さんの話はおもろいし、 フリーの冷たいさんぴん茶(ジャスミン茶)が常備されているし、 布団は超ふかふかだし、家の中は渋い風味を醸し出しているし、 何といっても、泊まりに来ている見知らぬ方々が、 ことごとく一癖あって面白い。
一ヶ月以上泊まり続けている沖縄の旅行代理店の添乗員。(家みつけろ〜!)
外に居た俺の犬と、酔って小一時間添い寝をしていた、放浪の旅を続ける男。(寝るな〜!)
海外で偶然友達になり、この宿で久々に再会したという関西と千葉の女2人組。
・・・他にもいろいろ。
共通なのは皆、この琉球の旅の目的が単なるリゾートではなく、
何とかして怪しいことを見つけようとしているのだ。
だから誰ひとり、まともな観光スポットに行こうとしない。
(ていうか、このコザという街周辺の観光スポット自体が怪しいとこしかないのだが…、だからこそ良いのだが・・・)
ちなみに・・・
【コザとは?】
沖縄本島中央部にある街。那覇からバスで1時間〜1時間半。 現在、「コザ」という地名は地図上に存在しない。昔の「コザ市」が今では「沖縄市」となっている。
しかし沖縄の人々の中で実際に生きている地名は「コザ」。
バス行先表示も「コザ」、 公共機関の支店名も「コザ支店」。
ここが琉球人の気質、かなり笑える。
※ごーやー荘周辺の写真。クリック→(中央パークアベニュー、農連市場)
さて、夜になるとオンナたちは「米兵狩り。」(お〜い!)
前述の関西と千葉の2人組はウチの彼女と、ゲートアベニューのライブハウスへ。
オンナどもを見送り、残った男たちはマターリ「島時間。」 縁側で、飲んで語って楽器弾いてユラユラと。
突然、バースデーサプライズイベントが始まる。 宿泊している他の女のコがケーキを持って現れる。 前述の放浪君が誕生日ということで、前夜皆でひそかに相談していたイベントだ。 これもドミトリーならでは。
酔いがまわって手に取った楽器は、 この宿に置かれている「サンシン」という民族楽器だ。 指で弾くと、これまた「らしい音」を奏でる。何故か「島唄」を弾いてみたくなる。 楽譜片手に、酔いに任せて狂ったように練習する。 メロディにならない音しか出せていないのに、実に気持ちいい。
帰り際、マスターは
「いってらっしゃい」
と云って、宿泊客を送り出す。 実にいい。
今にでも「ただいま」と、戻りたくなる。
ここには「島時間」が流れている。
「島人(しまんちゅ)」になりきることを 琉球旅行の目的としている人は、是非ここに泊ってみてほしい。
030718 t a i c h i
...
|
|
|
|
|
AIR〜the pulp essay〜_ハラタイチ
/count since 041217
Mail
|
|
|