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血液型がイジメにつながったりすると言う新聞記事を見てちょっとびっくり。 と言うか情報物って余り見ないから判らなかったんだけど、血液型別ダイエットとか、 相性の良い食べ物とか、いやはや何ともすごい事に。 話としては面白い。昔っからABO式血液型で云々と言うのはあったからね。これに星座を ミックスして話の掴みに、或いは接ぎ穂に、便利は便利だけどリスクもでかい。 「ほほう、A型の山羊座ですか。私はしし座のB型で」さあ、後はどうするってな感じです。 「冬生まれなんですかあ、私は夏で暑くてお産が大変だったと聞いています」と全然 違う方向に持って行くとか。
話題になるのは何時もこのABO式だけれど、血液型って随分種類がある様です。 Rh式(日本人は2,000人に一人が−だそうです)MN式、P式、Duffy式、分泌型と非分泌型 まだまだ沢山あるそうです。それぞれの型も大きく分かれた上更に細かく分かれている物も あります。詳しく知りたい方は『法医学』関係の書籍などが宜しいんでは無いかと。その中で ABOが注目される理由はやっぱり身近だからでしょうか。「分泌型ですか?」とか聞かれても 私だって知らないもんね。昔っから言われているのは「A型は生真面目、B型はいい加減、 O型は八方美人でABは二重人格」って奴ですが、二重人格は性格じゃなくて病気ですね。 これって多分AとBの二つの血液型(性格)を持っているから〜って所から出たんでしょうけど 日本人の10%しかいないので言われ放題ってのもあるんじゃ無いでしょうか。大雑把に言って A型とO型で日本人の70%を占める事になります。「いい加減と二重人格」は足して30%。
血液型占いに根拠は無いと思いますが、長く生きていると無理矢理に否定するにも「ん?」と 思う事があります。例えば気の合う仲間が揃った時、血液型がほとんど全員一緒だったり。 5人で楽しく過ごしていて全員がAB型だと判った時には、血液型を知る前以上の愛着が、 仲間に対して湧く事うけ合い。同時に ちょっと気味悪いなと思う気持ちも湧くかも知れませんが。
数日前の事、息子の幼稚園のクラスのお母さん達が集まりました。夜に。 パワフルです。それはさておき、普通はぽろぽろと中途脱落して行く筈の参加者が、 この日に限って一人も「帰る」と言い出しません。盛り上がったまま、どんどん時間は遅く なって行きます。突然Y君のお母さんが一人一人の血液型を聞き出し始めました。 15人中A型は2人。ABは0人で残りはO型とB型が半々でした。Y君のお母さん曰く 「『ねえ私って何型だと思う?』って聞く人ってB型なんだよ」ほんまいかいな。 たまたま話を聞いていなかった一人のお母さんが早速言いました。「私って何型と思う?」 お、本当に聞いて来る人が居たよ。それで何型ですか?「B型〜」う、当たっている。 当たったからと言って何でも無いような実に他愛の無い事だけれど当たっている。 S君のお母さんが止めを刺します。「結局さあ、こんな時間まで飲んでるのってO型とB型 だけだって事じゃないの〜?」A型も二人混じってるけど何処と無く説得力のあるご意見ですね。 ちなみにこの半々のO型とB型、見事に別テーブルに血液型ごとに分かれて座っており、 A型はその真ん中に向かい合って座っていた。ここまで行くと性格がどうのと言うよりは 確率の問題で、非常に珍しい事になっていただけと言えるかも知れない。
国によってABO式血液型の比率が違うのは、様々な民族の血が独特の割合で流入して定着した みたいな事を聞いたんですがどうなんでしょう?B型が人口の40%を占める国と言うのも あるみたいですし。じゃあ「いい加減な国」って事なのか?インド・・・あっ。 いや、あっじゃ無いですな・・・。
でも実際ダイエットなんか血液型でやって見ると、やっぱ当たってないなと思う人が多い筈です。 無難な、どうでもいい事は「ああ、あるかもねえ」で済むけれど、深刻かつ積極的に取り組ま なければならない物となれば「駄目じゃんっ出来ないじゃんっ当たって無いじゃんっっ」 ってな事になりそうです。 ダイエットはね、する必要が無い人と、上手く出来る人と 何やっても上手く出来ない人が 居ると思いますね。で、そこに血液型の差は無いと思います。あるのは体質と生活のリズムと、 あとやっぱり結局個人個人の性格の違いって事になるんじゃ無いですかね〜。 無難な事以外は血液型は余り役には立たんと。 だからイジメに使っちゃってるって声があるなら、やっぱりテレビとかで大仰に差を言い立てる のは控えた方がいいんじゃ無いでしょうか。どうせ大人になったら話の接ぎ穂に散々やるんだから。 その程度の話なんだもんね。
今回は何故か話し口調で。
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