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2004年12月06日(月) ど金魚。


我が家の裏手は やや大きめの公園で、住宅地側はグラウンドになっており休日には少年
野球チームの練習する 威勢の良い掛け声が夕方まで聞こえている。他にも幼稚園対抗
サッカー大会などと言う物が行なわれていた事を先日、参加して初めて知った。
息子はてんで見当違いの方向にボールを蹴り、足で砂を掻いてみたり、敵のゴールに入って
みたりで見ているこちらは胃が痛くなったが、本人は帰って来て いたくご満悦の様子だ。
何が一番楽しかったかと訊ねると「k君と虫の抜け殻を見に行ったのが楽しかった」のだ
そうである。試合に負けて心底悔しそうにしている男の子の姿もあった。
本人が特に希望しないようであれば うちのはまだ虫探しでもさせて置いた方が良さそうかな
とも考えてしまった。

その公園が 夏の数日間「町内夏祭り会場」となる。
お祭り名物「金魚すくい」を解禁し、息子に金魚を飼わせる事を決めたのは昨年の夏祭りの
事だ。事前に水槽と飼育道具一式を購入。何より私がやる気満々だった。
金魚を飼うのは子供の頃以来なので かなりわくわくだ。
町内会のお祭りなので、すくえなくても金魚は貰える。4匹の小さな赤い金魚をゲット。
「好きな名前を付けていいよ」と言うと 息子は中で一番大きく一番赤いものに「ぽんぽん」と言う名前を付けた。他の3匹の名前は思い付かないから後にすると言っているうちに全滅。
白点病である。「ぽんぽん」は一番頑張ったが、それでも駄目だった。
アジサイの根元に息子と一緒に金魚を埋める。残った水槽が実に物悲しい。
水槽や道具一式が勿体無いのと、何だか癪に障ると言う理由でD.I.Yショップにて一匹29円の和金を4匹購入。ここからが「リベンジ・ざ・金魚飼育」の始まりだ。
病気の知識を仕込む。薬もちゃんと買った。それでも白点病が出たら洗面器で薬浴
4匹のうち、3匹まで大きくする事に成功する。
結果から言えば 現在我が家には5匹の金魚が暮らしている。全て和金タイプで 29円の赤い
金魚が巨大化したものが3匹。300円の紅白のコメット、三色の朱文金が巨大化したもの
1匹ずつ。誤算だったのは、やはり成長させ過ぎてしまった事か。病気には気を付けたつもり
だが 何かに気を付けるのを忘れてしまったらしい。
結局、水槽は2つになってしまった。掃除が大変だ。やっぱりだもんで生臭くないと言ったら
完全に嘘になる。
大食漢で愛想のない彼らだが、餌を貰える時はちゃんと判っており跳ねる奴がいる。一匹が
跳ねると同じ水槽の金魚は跳ねるようになる。ばっしゃ〜んっ!ばっしゃ〜んっ!おねだりと
言う感じでは無い、まるで抗議行動だ。

赤い和金の中で一番赤い物を息子が「ぽんぽん」と呼んでいるので「これは『ぽんぽん』じゃないよ」
と何度説明しても頑として聞き入れない。「これは『ぽんぽん』だ!」の一点張りだ。
「初代」は埋めた筈なのだが、息子が記憶の中で混同してしまっているらしい。「ぽんぽん」はお祭りで買って来て、ずっと生きている事になっているのだ。そう言えば何となく「初代」と似ている。私は 顔がかつての大物某政治家に似ているので勝手に「N中さん」と呼んでいるのだが。
一匹だけ雌が混じっていた。やはり和金で目がちょっと飛び出て口が大きく性格が温厚で『慎吾ちゃん』と呼ばれていた金魚だ。二度ほど産卵したら「ほっちゃれた」(鮭が産卵後ぼろっとなる様子)ようになってしまった。でも元気な事は元気である。
紅白の身体に長い尾が美しいコメット、名前は「ちんころちゃん」。やはり息子が付けた。
これと「ぽんぽん」の2匹が特に可愛いのだと言う。
5匹揃って今年で二冬目。一丁前に 水槽には安物ではあるがヒーターを入れて貰っている。



☆太ってしまった朱文金、名前は「ベイブレードちゃん」。
巨大潜水艦と言った感じ。



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