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メイが、死んだ。
午後4時、最後は眠るように死んだ。
腎不全の猫は、最後に30分から1時間痙攣を続ける事も多いと聞いて、 最後に苦しむのはかわいそうなので、獣医さんに嫌な役目を頼んだ。 病院へ連れて行こうとしていた。
夫が抱き上げたとたん、 メイの呼吸が止まった。 夫が何度もメイの名を呼んだけれど、 メイは、もう二度と動かなかった。
メイ、病院が嫌いだったもんね。 病院で死ぬのは、嫌だったんだね。 家で死ねて、良かったね。
5月20日に受診して腎不全と言われ、6月15日には亡くなってしまった。 なんて早い…。
でも、心残りなくメイの世話ができた。 メイは、最後の最後まで外に出ていた。 メイも、心残りはないと思いたい。 13日の朝にびしょ濡れで帰って来て、痙攣を起こし、 14日は家から出さなかったけど。 よろよろしながらも、ドアの前で「外へ行く」と頑張っていたけれど。
14才。 今の飼い猫にしたら、短くもなく、長くもない年齢。
あれだけめちゃくちゃやって、ケンカして、野良みたいな生き方をして、 それを考えたら、長生きできたのかな?
メイ、猫人生を謳歌したと思う。
うちのボロボロの壁が、自転車置き場の爪研ぎして減った柱が、 メイがここにいた事を証明している。
お骨になったよ。 ピンクの布袋に入れてもらった。 お線香をたいて、手を合わせた。 お水をご飯を供えた。
メイの病気がわかってから、たくさん泣いた。 泣いて、泣いて、体中の水分がなくなっちゃうのかと思うくらい。 それでも、まだ泣ける。
拾われてきた時は、片方の手のひらに乗るくらい小さかったメイ。
それが、6.4kgまで大きくなって、 そして、亡くなった時は2.7kg。 ちっちゃくなっちゃった。
14日の夜は、枕元にメイを置いて寝たんだ。 腎不全だから、アンモニアのにおいが強くて、くっさいの。(苦笑) もう、その時は眠るだけ。 でも目は閉じず、生気のないうるうるとした目は開いていた。 口の中もただれて、血が流れて、前足や下に敷いたバスタオルが赤くなった。 もう、これで終わりだなと思った。 泣きながら寝た。
いつの間にか寝ていた。
居間におろして、昼からはテーブルの上でずっとメイを見ていた。 一度だけ寝返りした。 血のついた足を拭こうとすると、小さく動いて嫌がった。 本当に、人に触られるのが嫌いな猫。
死んだあと、綺麗に身体を拭いた。 箱に入れて、ビニール敷いて、バスタオル敷いて、メイを寝かせて、 花を飾って、いつも食べていたキャットフードを入れた。 ドライのキャットフードは、このキャットフードしか食べなかった。 でも、中に入っているカニかまは嫌いで、カニかまだけ上手に残していた。 カニかま、よけといたからね。 大好きな煮干しは多めに入れたよ。
心配してメールをくれた人に、まもとにお返事できなかった。 ごめんなさい。 そして、ありがとう。 暖かい心をありがとう。
舅や姑が亡くなった時は、こんなに泣かなかった。 夫に叱られちゃう。 「ワシの親より猫の方が大切なのか?」って。
猫も犬も、自分の子どもみたいなもの。 小さい頃から手間暇愛情かけて育てて、世話をした。 悲しい。悲しい。 メイは雑種だから強くて長生きと決めていたんだ。 20才まで生きると確信していた。 予想より6年も早く死んじゃった。 寂しい。寂しい。
夫は、買い物に行ってくれて、晩ご飯も作ってくれた。 焼きそばだけどね。 二人ならあり合わせでいいけど、娘たちの分は必要だから。 ありがとう、夫。 たまには役に立つね。(笑)
メイ、バイバイ。 またいつか、どこかで会えたらいいね。
心配してくれた皆様、ありがとうございました。 メイの世話をしている間、いい子にしていたワンコにも、ありがとう。
これで、メイの闘病記はおしまいです。
しかし、ホンマ、手間のかかるやんちゃ坊主だった。(笑) |
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