● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
●
明日 咲く花
●
● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
○MAIL○
●
○HOME○
●
○BBS○●
●
○BLOG○
○BACK○
●
○INDEX○
●
○NEXT○
2009年10月03日(土) A君と赤い薔薇
お天気がすぐれない日が多い。
お祭りの頃は、いつもお天気が悪い。
一雨ごとに寒くなる時期。
お祭りにまつわる家族の想い出もたくさんあるけれど、
現在は、三人娘とも成人しちゃって、
お祭りだからといって家族で出かけることもない。
静かなもんだ。
↑
押すと続きが読めるよ
20代
結婚へ向かわない A君と赤い薔薇
アイツと付き合いが始まってから、
春が過ぎ、夏が来て、とうとう秋になった。
北海道の秋は早い。
10月にもなれば、木枯らしがひゅーひゅーと泣き出す。
雪が降れば、この町は休眠に入る。
町のほとんどの住民は、農家だからだ。
11月末、町の青年団が、イベントを計画した。
青年団の幹部と知り合いだった関係で、私はイベントに参加した。
あれこれ名目はつけてはいるが、このイベントは、
明らかに「集団お見合いパーティー」だ。
出会いが少ない町の青年達に、恋愛の機会を与えるためのイベントだ。
付き合っている人がいる私が、こんなイベントに参加しても良いのか?
アイツとの付き合いに反対だった母は、「行ってきな。行ってきな」と
大乗り気。誘ってくれた幹部さんは、昔からの知り合いなので義理がある。
青年団のイベントは、町の公民館で開かれた。
立食パーティーだ。
たくさんの若者が集まっていた。
よくこれだけ集められたものだ。
知り合いも何人かいたので、一緒に参加した友人と知り合いで、
楽しく会話し、食べ、時間を過ごした。
あ、
A君。。。。
A君も、参加していた。
少し離れたところに、A君を見つけた。
友人に「A君がいる」と報告すると、「わーー、かっこいいねー」と。
A君の周りには、女の子が集まっていた。
「Aさん♪」「Aさん♪」と、モテモテだ。
やっぱりね〜、私が好きだった人だわ〜。もてるのね〜。
自分がもてているわけでもないのに、得意な気分になった。
会場では、A君と、軽く目で挨拶。
友人と会場を出て喫茶店で話していると、そこにA君グループが来た。
またもや、かわい子ちゃん達を引き連れていた。
さっきは得意な気分になったが、
しばらくA君のモテモテぶりを見ていると、イヤな気分になってきた。
「帰ろう」
「帰るの?」と、A君に聞かれた。
「帰る。じゃあね。。。。あ、私、もうすぐ誕生日なの♪」
「知ってるよ」
「そう。じゃあね」
12月5日。
私の誕生日。
うちに、大きな花束が届いた。
片手では持てないほど大きい、真っ赤な薔薇の花束。
送り主は、A君だった。
「Happy Birthday」とカードが添えられていた。
それを見た母は、相当喜んだ。
「ゆうに、気があるね。絶対、そうだね。気があるね♪」
真っ赤な薔薇の花束は、しばらくの間、喫茶店の一番目立つ場所に飾った。
A君には、3度、プレゼントをもらっている。
高3の誕生日、
A君がアメリカから帰った時のお土産、
そしてこの花束。
最後にもらったプレゼントが、赤い薔薇だなんて。
気障なヤツ。
後日、A君にお礼を言った。
その時、はっきり言われた。
「もう、ゆうちゃんとやり直す気持ちはないから。恋愛する気はない」
以前、Christmas cardにも「君は君の道を歩いて下さい」って書いたね。
A君、
人生で二度も振ることないじゃない。
というか、私もA君のことを二度、振っているんだよね。
A君がアメリカにいた時、私からの返事が届かなかった時、
アメリカから戻って来て私にお土産を渡した時、「もう彼氏はいる」と
言った時。
お互い様か。(笑)
結婚後、夫からも数回ほど花束をいただいたが、
もらう前も、もらった後も、いつも「花はいらない」と、言い続けている。
A君からもらった花束の印象が強すぎる。
花束は、あの薔薇の花束だけで、お腹いっぱい。
もう、一生誰からも花は、いらない。
その昔、10代の頃、
A君とデートした時の会話が甦る。
「ゆうちゃんとは、結婚できないよな〜」
「そうだね〜、私、農家の嫁は勤まらないよ。身体、弱いし…」
「そうだよな〜、農家の嫁は体力勝負だからな〜」
今の農家のお嫁さんも、やっぱり健康で働き者でなければ勤まらないのだろうか?
ーつづくー
BBS
どうぞお気軽に
○BACK○
●
○INDEX○
●
○NEXT○
My追加
ご感想をどうぞ。
エンターキーで送信されます。気をつけてね。
恋茶猫
Design by shie*DeliEro
thanks for HTML→
HP WAZA !
thanks for HTML→
CHIPS!