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明日は、夫が待ちに待ったゴルフコンペ。
先週はゴルフへ行ってないので、「ゴルフしたい欲」が 飽和状態なのだ。 (先週の「夫婦で打ちっぱなし3時間」は、カウントされないらしい)
しかし、世間の風は冷たい。 世の中、思い通りに事が運ばないようにできてる。
夫から電話。 「うちに香典袋ってあったかな?」
「うん、あるよ。どうしたん?誰か亡くなった?」
「Hさんが亡くなった…」
お店のお客さんで、一度だけ一緒にゴルフをしたことがある Hさんが亡くなったそうだ。 Hさんは、夫のゴルフ仲間と親しくしていた。そのゴルフ仲間から 連絡が入ったのだ。
享年61才。
「どうして亡くなったの?」
「酒や」
そうかぁ、酒かぁ。
大酒飲みの肝臓リミットは、60才くらいなんだよね。
人ごとじゃない。 夫も酒飲み。私的予想では、すでに脂肪肝。
Hさんは、将来の夫の姿だ。
60才までは、あと15年。 15年間、飲み続けていられるわけではない。 最後の数年は、肝臓がいかれちゃうからお酒は飲めない。 酒好きにとって、生かされているだけの生き甲斐のない暮らしだ。
お通夜が今夜で、お葬式が明日だそうだ。
今夜は当然お店は営業。 日曜日だもん、稼ぎ時。 明日は定休日だけど、ゴルフコンペ。 しかし、親しくさせていただいたHさんが亡くなったのだ。 しっかりお見送りしないといけない。
「困った、困った。コンペやから欠席でけへん」 夫は相当悩んでいた。 まだどうするか結果は出ない様子。
お葬式に出ないとまずいでしょ〜。
「あの人、お葬式に出んとゴルフへ行った」なんて。 どう考えても、まずいでしょ〜。
その話を長女にした。 長女、あきれる。 「つまりは、お父さんって、ゴルフの方が優先順位が上なんや」
Hさんのお葬式は、一生に一度。 ゴルフコンペは、これからも何度もある。 選択の余地なし。
「とにかく、しばらく考える」と、夫は電話を切った。
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