少し前に日記に書いたセンニンソウの実がとうとう仙人になったのだ。 熟して赤っぽい茶色になった実が仙人の顔で、フワフワしている白い部分が仙人のボサボサの白髪と白ヒゲに見える。
毎年ボクはこれを見る度に、赤ら顔をした仙人たちが酒盛りをしている様子を思い浮かべる。 修行をして仙人になったはずなのに、顔が赤くなるまでお酒を飲んだ仙人たちが大勢集まって酒盛りをしているように見えるのだ。 仙人たちはお酒を飲みながら何の話をしているのだろうと考える。 仙人だからきっと世の中を達観した面白い話をしているに違いない、と。
しかし、今年ボクの運動場の柵に絡みついたセンニンソウをよく見るとニョキニョキ出ている枝の部分の先が丸くなっていて、仙人たちがこぶしを握った腕を高々と挙げているように見える。 一番上の仙人はお酒を飲み過ぎて腕を上げてノリノリの様子である。
仙人と言えども、お酒を飲んだら楽しくなって歌のひとつも歌い出すのかもしれない。 今年の仙人たちの酒盛りはかなり盛り上がっている様子だ。 いったいどんな酒盛りを繰り広げているのだろうか。 そろそろ風に乗って立ちだっても良い時季なのだが、酒盛りが盛り上がりすぎて今年は仙人たちがなかなか旅立たないのかもしれない。
↓ノリノリの仙人たちの酒盛り
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