ここのところ朝方ぐっと気温が下がってすっかり秋らしい気候になったのだ。 ボクの運動場から見える風景もすっかり秋らしくなってきた。
運動場の金網の横は少し段が高くなって田んぼと畑があるのだが、金網のすぐそばは草むらである。 草むらにあるススキにも穂が出て、秋風に吹かれている。 夕方、日暮れの時間にうっすら暗くなり始めた空をバックに見上げるススキはなかなか風情がある。
ボクは目が三角形なせいか、笑っていない時は「困ったような顔」をしていると言われることが多い。 アキコがボクと遊ぶのをやめて工房に帰って行く時、ふと振り返ってボクを見るとボクがすごく寂しそうな顔をしているような気がして可愛そうになり、もう一度戻って来てくれることがある。 ボクはちっとも寂しそうな顔をしているつもりはないのだが、そんな時はちょっぴり得をした気分だ。
ここのところ、夕方ボクと遊んでくれた後、ボクを振り返りもう一度アキコが戻って来てくれる確率が高いのだが、それはきっとこのススキをバックにしたボクの姿に秋の風情があるからに違いない。 秋になってこのススキをバックに佇むと風情があって、ボクの「寂しそうフェイス」が生きるのだ。
↓ボクの寂しそうフェイスを引き立てるススキ
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