今日、ボクは庭の隅にフキノトウが顔を出しているのを見つけた。 ボクがフキノトウを教えてやると、アキコは目を輝かせて大喜び であった。
ボクがもらわれて来た時、お散歩に行く度アキコが野草のことを 教えてくれたのであるが、ボクが最初に覚えた野草はこのフキノ トウであった。 ボクがフキノトウを教えてやるとアキコが喜ぶので、ボクはとて も嬉しくなってフキノトウを探しまくったものである。
今でもボクはフキノトウが大好きである。 フキノトウを見つけるとアキコが喜ぶからかもしれないが、フキ ノトウは小さい頃を思い出す香りがするのである。 寒い日が続いた後、ポカポカ暖かくなってフキノトウが顔を出す だけで、ボクはしあわせな気分になる。
ちなみにボクは気分だけであるが、ボスとアキコはフキノトウの 天ぷらというものを食べて、お腹もしあわせになるらしい。

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