声優さんと映画とアニメと
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2005年01月30日(日) 演技の根っこは役者の個性

ギャラリーフェイクの4話目
いままでで、一番ましな脚本だったように思うが、それでも三田村女史とかサラの性格描写がありきたりすぎて、魅力がない。基本的に女性のキャラの描写や性格設定がありきたりでおざなりすぎる。昔、東映に藤川圭介さんとという売れっ子のライターが居て、彼の描くキャラもセリフも、時代劇のように、あまりにもお決まりすぎて、観ているこっちが、子供をなめんなよって思ったりして、臭い意味のないセリフの連発に観ていて毎回いらいらした。魅力的な設定が、ほとんど台無しだなって、いつも腹をたてていたが・・・どうもこのギャラリーフェイクのメインの十川という脚本家さんに、あのころの藤川圭介の臭いを感じる。とても魅力的でおもしろい設定を、型にはまったセリフと強引かつおざなりな展開でぶちこわすタイプ。
どうしても雰囲気が似てる気がする。
それほど長く、声優さんの演技だけで持ちこたえられるとは思えない、結構宣伝に力を入れてた鳴り物入りで放送を開始し、スポンサーも力が入ってる様子なだけに、なんとも先行きが心配。
それにしても、今回も森川さん(前3回よりセリフ少なしその分印象に残るセリフ多し)男前なセリフが多かった。「例の物持ってきたか?」「キスしてやる」には、正直まいった、こう来るとは思ってなかったので・・・
カニですか。まるまま1パイ、拘置所で食べさせてもらえたのでしょうか?(笑)

今回の男前なセリフ回しに、思い当たって、以前観たクルーエルインテンションズ3を引っ張りだして、超2枚目ハンサム声を確認。これ、すんごい響きの良い声で、歯の浮くセリフを連発してくれるし、キスの音がリアル、セックスのシーンも結構あったりして18禁すれすれ。
で、藤田のしゃべりとは同じじゃなかった、声の高さが似ていたぐらいか。

シックスセンス
お借りしているビデオで昨年9月に放送された分を観た。
映画館で観て以来だったので、けっこう新鮮。でも、この手は恐いので、夜は観れない(笑)そんなわけで、真っ昼間に鑑賞。
森川さんは脇なんだけど、素敵な好青年役で、声もやさしい・・・ちょっと、もうすこし沢山出て!!!って言いたくなった。
これこそがナイトシャラマン監督の出世作っていうか、最高傑作。
先日観たサインは似た展開であるが、監督さんは題材を選び間違ってる。
そして次がビレッジ、これもサインに引き続いてホアキン・フェニックスが主演、そんなわけで、サインと揃える意味でも是非DVD版の吹き替えは森川さんでお願いします〜〜〜と熱望中。でもって、恐いの原点に戻ったテーマの様だが、観てないので、ちょっと発表が楽しみ。
シックスセンス主演のオスメント君はセカンドハンドライオン(邦題がウォルター少年の夏の思い出だったけっか・・・)を機内で観たが、こちらの演技もすばらしい天才子役。ダコタ・ファニングと並んでハリウッドの天才子役の双璧。この二人にこそオスカーをあげたい。

さて、今日の日記のお題の話を
森川さんに嵌って、手当たり次第にCDを聴き、映画を観て、アニメをむさぼる生活を初めてかれこれ8ヶ月目に突入。飽きない自分が恐ろしい。この人の演技にも、それなりに癖というか個性があって、それが判りはじめると、いろいろな作品での彼の個性の色づけを確認する作業がとても楽しく、よけいに嵌る事態になっている。
華があって存在感の有るの役者さんの演技というのは、どれも各個人の個性という根が大地にしっかりと突き刺さっているように感じる。たとえどんなにいろいろな役になりきって、七変化をしていても、それでも感じる各個人の個性というものの存在感が人を惹きつけている。これこそが人気のある役者の最大の魅力だと思う。
今は亡き塩沢兼人さんと声の感じが似ているなってふと思った山崎たくみさん、でも、やっぱり似て異なるものなんだなって実感、やたらに似てない方が救いがあると思う。だからあえて塩沢さんの後継の役はやらない方がいいように思う。だって栗田貫一氏のルパンは物まねの世界からのアプローチだっただけに、へたれ時の声色は上手くとも、シリアス時のあの山田やすべえさんの本気の演技を踏襲できない分、聴くファンには辛さが倍増する。いっそのことぜんぜん別人にやってもらって早く聴く方も亡霊を捨てて立ち直りたかった。きっと立ち直れるほどたやすい痛手じゃないけど・・・
少なくとも、まったく違う人がやっていてくれていれば、今のような後ろ向きの発想じゃなかったよな・・・って思う、いまさら手遅れなぐらいの惨状だけど・・・
いくら考えても、塩沢さんに代わる役者さんはどこにも居ないし、同じく山田康夫さんの穴を埋められる人はどこにも居なかった。最近コマーシャルで「ユキ〜」と古代君顔が叫んでるけど、だれか知らない声優さん、富山さんの居ない巨大ブラックホールの存在を感じてしまう。いっその事似てない声の人ならいいのに・・・
あぁ〜もう、こんな話がしたかったんじゃない。
森川さんの演技をいろいろ追いかけて、それこそ、アニメも映画もDVDも観まくってるし、CDも聴きまくってるが、どれ一つとっても似てない、その奥の深さ、引き出しの多さに惚れる理由があると思う。
ええぇ〜〜!!これも森川さんなの?という新鮮な驚きと同時に、意識して聴けば、なるほど、そうそうこれは間違いなく森川さんだ、と感じさせる演技力。コンラッドが藤田になることもセバスチャンになることも絶対に無い世界。新たに、ゆに彦なる新しい人格まで出現した2005年。もうそれこそ、幾百幾千の役をこなそうとも、毎回新しい驚きがあるのがまた嬉しい驚きでもある。さすが森川さん。
この人の洋画の吹き替えは、最近ますます研ぎ澄まされてきたように思う、その感じを確認できた猿の惑星。さて次は?


まいける2004 |簡易メールシルバーナの船室(コラム)

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