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2002年06月17日(月) 庭の草取り

 梅雨の少し前くらいから、庭の草取りの季節になる。今暮らしている富士川町の家の庭はやや広い。田舎だからね。三軒となりのF家なんかは、奥さんの趣味できれいにガーデニングされていてとても美しいけれど、うちは植物が野方図に群生していて、なんの計画性もないところに安心感を感じる。とくにお金を出して花の苗などは買ってこない。みんな誰かが持ってきたり、種をもらったりしたものがそのままいついている。
 そんな訳で、計画性がないので、草取りは少し気を使う。明らかに草とわかっているものは取ってしまうが、つねになにが出てくるかわからない花壇なので、(花壇というなりもしていないのだけれど)取る時に、「これは草だろうか」と考えなくてはいけないという事情が有るからだ。この時期は、コスモスの苗が伸びはじめて、そのうち間引きをするにしても少しやっかいになる。気の早いコスモスはもう、花をつけている。
 明らかに草とわかっているものでも、花をつけるものはわざと残したりする。草の花は可憐なものが多いのだ。花が終わればすぐに取ってしまえばいいのだけれども、そこはそれ、週に一度しか庭に出ない週末園芸家なので、気付くと種が落ちてしまっていて、来年はより一層の努力を強いられるという結果になる。でもやはり、残したい。
 残したいといえば、中庭は外からは見えないので、もっと凄いことになっている。手を抜いているわけではないのだけれど、「草があるほうが、地面が涼しいんじゃない?」など勝手に考えたりしているので、「歩ければいいや」程度にしか、草を取らない。車の通るところはバラスを敷いたりしているから余計に緑が欲しいのでそうしているのだけれど、たまに寄ってくれる親戚のおじさんが、「大変だったら、除草剤をまいてやろうか、チコちゃん」など言ってくれる。除草剤は嫌いである。土を殺してしまうので。もっとも、陶芸なんかやっていて、土を殺すって言えば、自分が一番そうなんだけど。焼き殺してしまうのだから、作品は大切に作り込まなくちゃね、下手は下手なりに。
 草取りをしているときは、じわじわと暑くて汗も出て、取っても取っても出てくる草は「見上げたもんだよ、屋根屋のふんどし」など自演自ウケ。半分ぼけっとした頭で作業するので、時々とんでもなく素晴らしいアイディアが生まれたりして、小躍りすることもある。


TSUKIKO |MAILHomePage

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