ひまわりさん観察日記
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2005年01月24日(月) やきもち(一ノ割教室)

先週に引き続き、動くおもちゃ工作、折り紙、油絵。学校の体育の絵を流行らせようと思い、勧めると二人が描きはじめた。


さやかちゃん(年長)とゆまちゃん(年中)は、最近仲良しになって、今日も意気投合、ひと通りおしゃべりして遊んだ後、お互いをよく見て描きあっている。


さやかちゃんが描いた『ゆまちゃん』。その後、ゆまちゃんだけでなくセンセイのことも、穴のあく程よーく見て描いてくれました。・・・そのかわり、モデルが動くと厳しく「うごかないで!」と言われます。


幼稚園生がこんなにしっかりした横顔を描くのは、なかなか出来ないことだろう。髪の毛の様子や、目の書き方や、口、耳まで。鼻こそペタンコだけれども(モデルちゃんは鼻筋がスッと通っています!)、ネックレスやお洋服も、この描写力はすばらしい!

・・・そう思って、そのようにみんなの前でこの絵を誉めてみせる。もちろん、さやかちゃんの気持ちを盛り上げるために。「・・・横顔を描くのって、難しいのに、すごいねえ〜〜」


すると、横から透かさずえみりちゃん(小1)が口をはさむ。「えっ、かんたんだよ」。

私は一瞬、絶句し、「そりゃあね、えみりちゃんは小学生だし、あとりえの先輩だから、簡単かもね」。



ゆまちゃんが描いた『さやかちゃん』。髪形、お洋服の柄、そっくりに描けています。


その後、大好きな絵の具で、絵筆を器用に使って美しく色分けをして『アリエル』を描いたゆまちゃん。

あまりにも一生懸命、集中して描いていたので、そのことを誉めたたえようという意味と、絵の具を使うことを億劫がる小学生に向かって「絵の具だけで上手に描いたねえ〜、絵の具だけで描くのって、難しいのによくがんばったね〜」。


すると、横から透かさずゆうなちゃん(小3)が口をはさむ。「え〜、かんたんだよ」。

私は再び絶句。「そりゃ〜〜ねえ。ゆうなちゃんは大先輩なんだし、油絵でも慣れているからね。かんたんだよね」


おまけに、隣で仲良くしていたさやかちゃんまで、ゆまちゃんのアリエルを見て「ええ〜っ!このくちのところは、ちょっとおかしいんじゃない〜?おててもおおきすぎるしー!」

・・・私もとうとう絶句を超えて、思わず笑いが込み上げてしまい、「あのね、自分よりも年下の子が一生懸命描いたんだから、みんなで認めてあげようね。」

みんな、神妙な面持ちで聞いてくれました。


が、その後、反省したのは、この私。
えみりちゃんもゆうなちゃんもさやかちゃんも、別に年下の相手をけなしたり、自分と比べて本気で対抗したり、そういうつもりじゃなかったのでは?

つまり、やきもち。
「ちっちゃい子ばっかり誉めないで、私はもっとすごいんだから!」という自己主張。


一日一回以上、ひとりひとりのその日の(絵などの)いいところを、必ず見つけて誉めている。でも、誉めたりなかったかな?

誉めて誉めて、褒めちぎる。「お世辞を言っている」と思われないためにも、ちゃんとどこがどういいのかも、説明しているつもり。でもまだ足りなかったとは!絶句!!

みんな、やる気充分な証拠、・・・ですよね。


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