ひまわりさん観察日記
DiaryINDEXpastwill


2005年01月25日(火) おしゃべり権争奪戦(呑竜教室)

この教室には、「今日、なにするの〜」と、自分のやりたい描きたいことが自分で見つけられない子が、不思議とひとりもいない。今日も、各々描くことを考えてきて、どんどん描いてゆく。すごいなあ。
ここでも、体育の絵を流行らせる。



みんな熱心に手を動かしながら、でもたのしいおしゃべりも絶えまない和やかなおけいこ。そんな何気ないおしゃべりの中にも、性格というか、人間関係が浮き彫りになっている・・・・かも?


さとちゃん(小4)の絵。これは卓球。今はドッヂボールの油絵に挑戦中。詳細は1月18日の日記を見よ!


みんなでなにかひとつの話題について、おしゃべりをしている。みんなが好き勝手にいろいろと意見を言う中で、最年少のゆかりちゃん(小1)がようやく『おしゃべり権』を握ると、私だけで無くほかの上級生もだまって聞き入る。

ゆかりちゃんはおっとりとした小柄でかわいい女の子。上級生(といっても大半はひとつ違いの2年生だけれども)は男の子も女の子も、ゆかりちゃんを時には対等に、時には妹のように、接してくれている。
『おしゃべり権』をやっと握ったゆかりちゃんの話し方は、他のみんなよりもちょっぴりたどたどしくのんびりだけれども、だれも邪魔せず、聞いてくれるのが嬉しい。

もう終わったかな・・というころを見計らって(あくまでも私の分析であるが・・)同じ話題でまだ発言できていないさとちゃん(小4)が話し出す・・・と、おっとっと、ゆかりちゃん、まだしゃべり終えていなかった。でもさとちゃんはあとりえ最年長と(いう自覚からなのかはわからないけれども・・私の分析上)して、一番年下の子のおしゃべり権をむやみに奪ったりはしない。ま、いいや、また後で、という視線を私にむけて、口を閉じる。

もういいだろう、こんどこそ!・・・と思って、始めの一言を言いかけるけれども、やっぱり今度もゆかりちゃんは譲らない。さとちゃん、笑顔で再び口を閉じる。

そろそろいいかげん、しゃべらせてねっ!・・てな思いで語気を強めて話し出すが、今度は別の下級生に『おしゃべり権』をやすやすと横取りされてしまう。さとちゃん、とうとう失笑気味に「なかなかしゃべれないよお〜〜」と小声で漏らす。

さあ、いよいよ私の番ね。いくわよおお〜〜〜!と私に目で合図して、大きな声でしゃべり出す・・・と、誰かの声と、またまた重なってしまう。でもその声も、同時に止まる・・・ゆうたくん(小2)だ。

さとちゃん「いいよ、先に。」
ゆうたくん「いえいえ、どうぞ」
さとちゃん「いいから、いいから、どうぞおさきに」
ゆうたくん「いいですから、どうぞどうぞ」
さとちゃん「でも、ちょっと長くなるよ」
ゆうたくん「いいんですって、こっちはたいした話じゃないっスから」

・・・というわけで、ようやく『おしゃべり権』を獲得した、さとちゃん。
私は、この状況のあまりの面白さに、この時、何の話題について話をしていたのか、まったく憶えていない(というか、ほとんど頭に入っていなかった!)のだが、特にゆうたくんが『譲り合い』をしている時、妙に大人っぽい口調で遠慮しているのが可笑しくて、「もしかして、さとちゃんがなかなか話し出せないのを見抜いて、最後はわざと声を合わせたのか〜〜おいおい!?」と疑って止まないのでありました・・・。



ひまわりあとりえ |MAILHomePage