ひまわりさん観察日記
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2004年11月30日(火) なにをかく?(呑竜教室)

ゴム版画の彫り作業。ほぼみんな作業を終える。カレンダーにするため、上級生の3人は2点。下級生5人は1点プラスみんなで寄せ刷り1点。どの絵をどの月にするか、皆に意見を聞きながら決定。最後に、カレンダーの数字をそれぞれ書き込む作業。みんなはりきっていた。

あとりえ開始前、準備をして待っていると、園長保育組のおともだちが入ってきた。Sちゃん(年中)とRくん(年中)が、おやつのお裾分けをしてくれた。Rくんは以前、コアラのマーチとくわがたの折り紙をくれた男の子。今日は「もっとつよいやつ、みせてあげる」といって、違う折り方のくわがたをみせてくれた。



ゆきなちゃん(小2)の本日の絵。子供達だけで電車に乗り東武動物公園に行くところ。春日部市内の小学校2年生の恒例校外学習である。

「こどもたちだけで電車にのっているところと、どうぶつえんをみているところ、どっちを描いたとうがいい?」ゆきなちゃんは、よくこの手の質問を私に投げかける。

ゆきなちゃんに限らず、このようなことを聞かれると、大抵私は「どっちが絵としておもしろいだろうか・・」と考えてしまう。描きごたえのある方、といえばやはり動物園かな、などと、この時も内心思った。でも最近は、あえて答えを出さないことにしている。

「うう〜〜ん、どっちも捨て難いから、ゆきなちゃんが楽しかった方を絵にして。その方が楽しく描けるから」という感じに答えることにしている。

するとゆきなちゃんは迷った挙げ句、この『電車の中の絵』を描いたのだ。


私が答えを出さないことにした理由はここだ。私が選ぶテーマとひまわりさん自身が選ぶテーマが一致しないことが多いのだ。そして、私の期待を裏切ってそちらの絵にしてよかったなあ、と思うことが実に多いのだ。

たとえ絵としてあっけないものだったとしても、いいじゃないか。何を描くか考えるところから、その子の創作活動は始まっている。


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