徒然日記
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2006年05月22日(月) オリジ小説投下其の二

家に戻った彼が最初に聞いたのは、付けっぱなしのTVの雑音と同居人である少女の毎回恒例な罵声であった。

「ちょっと、仕事なのはわかってるけどそんな格好するのはやめてよね!
ちゃんとした格好でもできるでしょ!!」
「うっさい。この格好の方が近づき易いんだよ。」
「もうわかったからお風呂入って来て!綺麗になる迄部屋入って来ないでね!」

脱衣所に追い立てられながら、部屋を出る間際問いかける。

「一応ちゃんとつけたつもりだけど、大丈夫か?」
「大丈夫そうよ。ちゃんと戯亜姉が追いかけているし、二人も予定通りの位置に付いてるわ。」

少女の答えに満足したのか、彼は脱衣所へと消えていった。

やがて浴室からは彼のシャワーを浴びる音が、
キッチンからは少女が、彼の帰宅により中断していた調理を再開する音が。

そして十数分後。
相変わらず付けたままのTVからは速報で婦人が何者かに殺害された事を知らせた。








神薙 絳屡 |MAIL

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