2013年04月10日(水) |
趣味の部屋@パルコ劇場 |
ましゃの30枚目のシングル「誕生日には真白な百合を」「Get the groove」も
ちゃんと午前中に届き、朝から夜までいろいろな番組にプロモで登場されていたようですが、
それはあとでぜーんぶまとめて堪能するとして、本日は「趣味の部屋」を観て来ました。
この舞台は、この春一番楽しみにしていたと言っても過言ではございません。
だって、脚本:古沢良太(「リーガル・ハイ」からすっかり大ファンに)、演出:行定勲、
出演が中井貴一(去年はどれほど個人的に貴一祭りを繰り広げたことか)、
戸次重幸(NACSのシゲさんですよ。「WARRIORS」の信長さまですよ)、
白井晃(間違いない!)、川平慈英(踊りと歌も凄いけど台詞だけでも凄い)、
原幹恵(実物めっちゃキュート)の、ミステリーコメディですよ。
面白くならないハズがないじゃありませんの!
最高でしたー。
ミステリーとしてもコメディとしても本当に上質。
「趣味の部屋」と呼ばれるマンションの1室。
それは5人の男たちが、それぞれの趣味を楽しむために共同で借りた部屋なのだが、
そのうちのひとりが失踪してしまい、ひょっとしたら殺されたかも? と、いうところから、
男たちの色々な秘密が明かされてゆくのです。
2時間半、ノンストップで一気ラストまで行くのですが、
人間関係が複雑にからみあい、どんでん返しにつぐどんでん返しで、本当に面白かったです。
なんでこんなに複雑なストーリーを、ここまでスムースによどみなく展開し、なおかつ
こんなステキなコメディにできるのだろうと、目を見張るばかり。
脚本と演出が素晴らしいのはもちろんなのだけど、この面白さを舞台で表現するのは
役者陣の力量あってこそと、しみじみ感服いたしました。
去年、ドラマや映画で勝手に「堺雅人まつり」と「中井貴一まつり」を開催していたわたくしですが、
舞台でナマ貴一を拝見するのはこの舞台が初めて。
期待にたがわず、コミカルからシリアスまで最高に魅力的。そしてやっぱりどうにも品がおありに。
白井さんも、見事なガンダムオタクを演じつつ、やっぱり品の良さがにじみ出ちゃう感じだし。
シゲさんは、男4人のうちで一番若いのだけど、趣味の部屋にいながら「ハマれる趣味にどうしても
出会えない」男という役で、趣味に没頭する他の3人に常に絶妙なツッコミも入れていたり。
そしてやっぱり、声がすごくステキです。すごくすごーくステキです。
貴一氏がパンフで
「僕が目指しているのは、この舞台がいつかオフ・ブロードウェイなどで『翻訳劇』として上演されること。
日本のオリジナル作品が翻訳劇になることが僕の目標。だから今回、オリジナルにこだわった。」
と語っておられましたが、これは世界で通用するミステリーコメディだと思います、ホントに。
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