2013年01月08日(火) |
「Hotel de 福山」ができるまで |
帰省から戻った途端、気が緩んだのか風邪気味でだるい週明けでございます。
戻ってもバタバタしてて、気が緩んだ自覚はなかったのだがなー。
でもこの冬は、風邪よりもインフルよりも、ノロが一番怖いですな。
さてさて。
新年1回目のスズキ・トーキングFMでは、
「Hotel de 福山ができるまで」と題して、冬の大感謝祭の裏側密着をやってくれました。
まさかラジオでこういう企画をやってくれるとは思っていなかったのでちょっとビックリ。
ラジオだからもちろん音声だけですが、リハの様子や、新しい挑戦に賭ける想い、
無事10日間完走したあとのバンドメンバーからの言葉など、大変興味深かったです。
本番二週間前のリハでは、
「去年の冬に『ノーシングルライブ』をやり、今年の夏に『弾き語りライブ』をやり、
二つすでに変り種をやってしまったので、次に何を表現したら新しいのか、試行錯誤している。
普通にヒットメドレーでよければ簡単だけど、そうはいかないので。
自分が刺激的だと感じないものはダメだと思う。だけど、自分には刺激的でも、
見てくれるお客さんにとってわけわからないとか、つまらないとかじゃ、
独りよがりになってしまうので、その接点を探しているところです。」
で、鍵盤の弾き語りに挑戦するということについては
「練習してて『怖い』って気持ちはありませんか?」と問われ、
「失敗しますよ。絶対。
でも、楽にできることをやっても意味が無いんで。練習しますよ。
でも練習でできたことって、本番ではたいていできないんですよね。
そんなに上手くいくはずないんですから、腱鞘炎になるくらいまで練習しますよ。」
あの鍵盤演奏は、ぴーんと張り詰めた緊張感に満ちていて、本当に新鮮でした。
そりゃ、技術的にはギターの方が凄くて、聴いていても安心感が全然違うけど、
逆に、ギターにあんな緊張感は、出そうと思ったって出ないでしょうし。
鍵盤に向かって神経を集中するましゃの姿は最高にチャレンジャーでステキでした。
そして初日を迎え、ステージに向かう直前、バンドメンバーにかけた言葉は、
「初日でございます。ま、いろんなことがあると思いますけど、止まらず、
もし止まったときは『笑い』に変えて(『得意です!』の声がバンドメンバーから)、
楽しく、その瞬間に湧きあがったエモーションで、激しくも『正確』なプレーを!
『置きにいかない』プレーを! よろしくお願いします!」
そして10公演、無事に終えたましゃは、
「毎回、(鍵盤弾き語りは)本当に胃が痛くて。
ほんとにもう、なんでこんなことやるって言っちゃったんだろうと思って。
でもやっぱり、自分ができるかできないかわからない限界のところに合格点を
置くことによって、「音楽の詳しい事はわからないけど、でもこの人、何かと戦ってる、
必死だ、何かを超えようとしている」と、思ってもらえるその時に、エモーションが発生して、
見てる人は感動するんだと思うんです。
そう言う状態になりたかったんです。
・・・すいません。(照)」
語ったあとに照れて、もうしわけなさそうに「すいません」と小声になる
ちょーらぶりーなオトコマエさん。
そんなましゃについて、バンドメンバーからは、 「いやぁ、凄かったね。簡単な曲を選べばいいものを、 あえて難しい、プログレッシブな...本当に偉いなと思う。チャレンジャーだよね。
僕らも刺激されるもの。もっとやらなきゃ、って。」
最終公演後の打ち上げで語るましゃもバンドメンバーの皆さんも、
お酒も入ってるしお疲れだし、なんとなく口がまわってない感じなのに、
それでもアツく語る様子がステキでした。
百戦錬磨の一流どころを、さらに突き動かしてしまうましゃの奮闘ぶり。
カッコイイっすなぁ。
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