| 2012年09月29日(土) |
福山美学@TVガイド |
「美学」なんて大そうなタイトルですが、
つまりは、ましゃが「何を美しいと感じるか」ということについて語っておられます。
これに共感できるとファンやってるのがもっと嬉しく楽しくなりますな。
というか、共感できなかったらファンにはなってませんね。
共感できるからこそ、この人が美しいと判断して選び出した言葉、メロディ、ギターの音色、を
ステキだなー、大好きだなー、と思えるのです。
もちろん、ご自身が麗しいことはもちろんですが!
お顔だけじゃなく鍛えられたお身体も、中身の心意気も最高に美しいですが!
ではざっくりと抜粋。
・(年齢とともに美意識が変化したことはあるか? の問いに、)
若い頃は古いものが好きだったが、年齢を重ねるごとに新品が好きになってきた。
古着は若い人が着るからミスマッチな味がでるわけで、
人間そのものがエイジングされてる人が、古い服を着ると、トゥーマッチになってしまう。
歳をとるほどむしろパリっとした新品のシャツがサマになってくる。そこが面白い。
・楽器はいまだに古いヴィンテージものも好きだが、メインで使っているのは最新型。
デザインとしての美しさを追求しているものに対して、あまり興味がないことに気づいた。
それよりも機能美の方に興味がある。
たとえばスポーツカーは機能を突き詰めていった結果、流線型のフォルムになり、
それはすごく、まっとうで美しい。
・自然の生き物たちの造形美も、たとえばオスだけが首が長いジラフピートルという昆虫は、
ライバルを駆逐してメスを獲得するために進化した結果、首が長くなった。
それは完全なる機能美だし、カタチにも意味があるということ。
今の僕は、そういうものに美しさを感じる。
・だから反対に、デザインを優先しすぎて機能が伴わないものには、残念ながら惹かれることがない。
それは生き方にも言えるのではないか。カッコイイ生き方をしようとして外見を飾り立てていても
中身が全然伴ってないと結局カッコよくない。つまりそれは「美しくない」。
・美しいなと思う人は、『Beautiful life』の歌詞にもあるが、まず「受け入れられる人」。
最初から拒否しようとせず、話を聞こうとしてくれる人には、大らかな美しさを感じる。
それから、献身の心を持っていて、無償の行動ができる人。
どれも僕にはないものなんですが。
・「美しい女性」といえば祖母のイメージだが、(フォローの意味も込めて)母にも美しいところはある。
自分が17歳の時、母は41歳で未亡人になったので、やはり色々なことを受け入れながら
生きてきたのではないかと。
・そんな母はある親戚のお通夜の時、雨の中弔問に来てくださった方の履物を、玄関に正座して
一足ずつ拭いていた。彼女なりに、感謝の意をひとり黙々と弔問客に捧げていたのだろう。
母親に人としての美しさを垣間見た瞬間だった。
・おそらく、人は誰しもそうだと思うが、自分に気持ちが向いていて何か直接してもらった時よりも、
自分ではない人に何かをしてあげている姿を客観視したときに、美しいなと感じるのではないか。
ステキな美意識をお持ちです。
いちいち納得です。
こういう感性から、これからもまたステキな詞やメロディが生み出されるに違いないですね。
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