2011年05月26日(木) |
福山雅治「THE LIVE BANG!!」@横アリ |
昨年末の感謝祭以来のましゃライブです。
遅れてきたファンのわたくしも、ようやく4度目のましゃライブ。
ご本人も演奏も歌もおしゃべりも、4度目の今回もやはり最高に素敵で、
行く度にもっと大好きになれる幸せをひしひしと感じております。
ライブや舞台鑑賞はお金も時間も体力もかなり必要な道楽ですし、
何より、それだけのお金と時間と体力をつかって「観なくてもよかったな」とは
なるべく思いたくないので、年々、自分なりの選択基準が厳しくなっている気がします。
自分には合わないな、と思ったら、もう行くことはないし。
だから、また次も行きたいと心から思えるライブや舞台に出会えると本当に嬉しい。
どんだけ遅れてきたファンだろうと、これはいいかも、と思った時点で
とりあえず片足突っ込ませていただいてよかった、と今更ですが思っております。
だって今のあのましゃを見逃すなんて!
いやいや、長年のファンからすれば、この20年間の彼を見逃し続けてきたなんて
どんだけ不幸なの、ってことになるのでしょうが。
ま、わたしに見る目がなかったのだから仕方がないの。
今、こうしてたどり着けているのだからいいのだ!(なにその開き直り)
前置きの自分語り長すぎ。(反省)
さてさてTHE LIVE BANG!!ですよ。
震災以降、諸々の状況を考慮して巨大セットは全部取り払われ、
ステージ上にはスッキリと2枚のモニターだけ。
でもね、そのモニターにいつも映るのがちょーオトコマエさんですから。もうセットはそれだけで十分。
歌っている時の表情も豊かで、見てて楽しい。
ましゃのあごライン好きとしましては、お顔の斜め下あたりからのアングルが多くて眼福でした。
腕まくり好きとしましては、ヒジから指先までのありとあらゆる動きが力強く美しくてセクシーでした。
こぶし握ってスジばった腕とかもう最高ですってば!(←誰か止めろ)
セットリストは、超ハードなロック、深みのあるバラード、スタイリッシュなインスト、
懐かしさを感じさせるフォークソング調など、福山の音楽的守備範囲の広さを示すバラエティの豊かさ。
どの曲も大好きですが、昨年末に聞いてあまりのカッコよさにお口あんぐりだった骨太なロック、
「逃げられない」がまた聞けたのは嬉しかった。かなり初期の頃の曲らしいのですが、
新参者のわたしには最高にかっこいい新曲以外のなにものでもありませぬ。
今さん、ましゃ、小倉さんのトリプルギターは鳥肌ものです。
曲も素晴らしいですが、どの詞も曲以上に素晴らしいのは以前も申し上げたとおりで。
わかりやすいシンプルな言葉で、人生の真理をさらっと歌い上げてしまいます。
「応援歌」という言い方は、いかにもという感じで実はわたしはあまり好きではないのですが、
そんな「いかにも」な感じはないのに、笑顔で肩をぽんっと叩いてくれるような応援歌も多いです。
「明日の☆SHOW」「幸福論」「少年」は特にお気に入りです。
ふつーに生きているだけの時に聞いてもグっとくるのに、震災後のこの大変な時に聞くと
さらに胸を打つ、という曲もあります。(状況に配慮して歌詞を一部変えた曲もあったようです。)
特に圧巻だったのは、ましゃのギターと井上鑑さんのピアノだけによる「群青〜ultramarine〜 」。
これは本当に素晴らしかった。本当に本当に素晴らしかった!
この歌は、戦場を抱えるこの世界、そこに生きる人間の想い、を歌ったものとわたしは解釈しているのですが、
自分の無力を深く感じながらも、それでも人間の未来や再生を信じてゆくという歌なのです。
多くの命が不条理に失われたという点では戦争も震災も変わらないわけで。
美しいギターとピアノに、力強いましゃの声だけが響くのですが、
フレーズごとの間をゆったり取って歌うので、無音の瞬間というのが何度かありますの。
その瞬間の張りつめた空気がすごく素敵で、この合間に声をかける人がいないといいな、と、
最初の無音の時に思ったのですが、見事に、最後まで誰の声も邪魔をすることがなかったのです。
思わず声をかけてしまう人がいても不思議じゃないと思うのだけどね。あれは素晴らしかった。
最高の歌と演奏の合間には、少しでしたけど楽しいおしゃべりも。
お遊びでも全方位的な気遣いを怠らない態度がもう、エンターテイナーとしてはもちろん、
人間的に素敵すぎる。覚えている範囲でご紹介。
・地方ツアーではその土地で訪れた「ぶらり旅」の写真などを紹介するらしいのですが、
さすがに横浜では、というわけで、その分はいつもより歌を多めに歌うと宣言。
・横浜アリーナは、1995年11月1日に初めてライブをした。
花道の真ん中にその当時のにっこり笑顔のご本人写真が貼ってあり、それを見て
「まー、今と全然変わらない無邪気な笑顔♪」(by本人)。以来、横アリでの公演回数は
27回にのぼり、男性ソロアーティストとしては歴代1位の回数になっただそうだ。
・恒例の出席確認&性別年齢確認。「女性の人!」と挙手させ「女性大好き福山です!」。
「男性の人!」と挙手させ「男性も大好き福山です!」。
「年齢確認をします」で会場がちょっとどよめくと「大丈夫です! 僕は絶対に事故をおこすような
ことはしませんから!!」と言い切り「『自分は若い』人!」。
ほとんどが元気よく挙手して、事故無く出席確認は終了したのでした。
・曲の合間には何回も、スタンド、アリーナ、立ち見、センター、ステージバック、すべてに声をかける。
「立ち見」という言い方もナンなので、「タッチミー」と呼ぶからと。
ちょっとハンデのある方面に、いきなりプレミア感を持たせてしまうのが上手すぎる。
・デビュー曲の「追憶の雨の中」を歌う時、いつもは紙コップにほんのちょっと水を入れて、
次々に遠くまで投げるのだが、この時期に水を掛けるのは冗談でもいかがなものか、ということで
コップには「飴」が代わりに入れられることに。その飴が好評を博したのか、「追憶の雨の中」の
ジャケット写真をまんまパッケージにした「追憶の飴」がグッズで売り出されました。
カラフルなアメ玉がいくつか入っているようですよ。
ステージ上で宣伝しておった。デビュー時のお写真て。笑えます。
楽しかったー。
最後までどうぞ素敵なツアーを!
(以下、自分用覚書のセットリスト) 5月25日横アリ
vs〜知覚と快楽の螺旋〜 (インスト) THE EDGE OF CHAOS〜愛の一撃〜 想〜new love new world〜 Peach!! Hello 明日の☆SHOW 蛍 蜜柑色の夏休み 石塊のプライド 幸福論 はつ恋 アンモナイトの夢 (インスト) 群青〜ultramarine〜 HARD RAIN 逃げられない Revolution Evolution (インスト) Gang★ RED×BLUE 化身 少年 心color〜a song for the wonderful year〜
(アンコール) 家族になろうよ 追憶の雨の中
(Wアンコール) 最愛
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