タイトルは今朝のズームインの「かがやきビト」で藤原竜也さんのお言葉から。
これもね、そこそこの時間を生きてきた人間なら誰だってわかっていますよ。
わかっていても「失ってから気づく」ことの方が多いのも確か。
蜷川幸雄さん演出「身毒丸」に15歳でデビューして以来、芸歴14年になる藤原竜也さんは、
唐沢寿明さん主催の「生き残ろう会」(何があっても芸能界で生き残る!を目指す人たちの飲み会)
に参加されているそうなのです。
で、唐沢さんがよくおっしゃるのは、
「役、自分の位置、周りの人達、などを掴むのは本当に難しくて、長い階段を一段一段上って
掴まなければいけない。だけどそれらを失うのは一瞬」だということ。
この「かがやきビト」のインタビューには、藤原さんの関係者もいっぱい来ていて、
カメラの後ろでぎゅーぎゅーになって見ていたのですが、藤原さんはその方々たちの方を向いて、
「今日みんな来てるけど離れていくのは一瞬だと思ってる。そう思って仕事をしている。」と。
ほんと、失うのは簡単ですね。
どんなお仕事でもそうでしょうが、芸能界はさらにそれが顕著なのでしょう。
手を抜いたらもうお呼びはかからない。その覚悟をもって、求められるニーズに応え、
ニーズ以上に応えられる自分でいようとがんばっていらっしゃる。
そして、人気が出れば出るほど、評判が高くなればなるほど、
自分の努力以外でのさまざまな思惑で一瞬にして足をすくわれることもある。
たとえば福山ましゃは、以前ラジオで
「芸能界というのは、掛けてくれたはしごを上った途端、
そのはしごを外されるようなことがある世界」というようなことをおっしゃっていたし、
美輪さまも最新の著書『花言葉』で、
「マスメディアは胴上げをする。
上げたあとは、必ず落として踏みつける。
有頂天になった時こそ、気を引き締める。
持ち上げられたら注意しなくてはいけません。
高ければ高いほど、落差の痛みは激しいのですから。」と。
ましゃも美輪さまも、そしてきっと「生き残ろう会」の皆さんも、
自分がいるのはそういう世界だという覚悟があるから生き抜いてこられたのでしょうし、
これからも生き抜いてゆかれるのでしょう。
戦場でも輝いてる方々は、やはり覚悟の度合いが違いますな。
|