| 2010年10月18日(月) |
「龍馬伝」第四十二話『いろは丸事件』 |
やはりこういう駆け引きモノというか交渉モノはすごく面白いです。
清風亭会談は一対一の個人戦でしたが、今回は紀州藩対土佐藩の団体戦。
その場で斬られてしまうかも、な、清風亭の緊迫感にくらべれば、
すでに立派な策士となった龍馬率いる団体戦の緊張感はさほどのものではありませんでした。
いくら交渉に失敗したら切腹と言われようともね。
っつーか切腹の対象として弥太郎も当たり前に巻き込まれ。
どこまでも苦労が絶えぬ男ですのぉ。(それでこそ弥太郎!)
「幕府の威光」だけですべてを通せるはずだった旧態依然の紀州と、
世論を動かし民衆を味方につけ、万国公法やイギリス海軍提督の見解まで仰ぎ
世界規準を持ち出す海援隊。いやー、面白かったです。
海援隊側ったら、もうどんだけ豪華なそろい踏み!
全く動じない龍馬、英語の通訳を楽々とこなす陸奥、海のプロフェッショナル海援隊の面々、
うるさく暑苦しいがその押しの強さは味方につけると最強な土佐商会代表・岩崎弥太郎。
意外にも袴の上には洋装の上着をはおって迫力のご登場、土佐藩参政・後藤さま。
(すでに龍馬に感化されてしまいましたか後藤さま? と一瞬思いましたが、考えてみれば
容堂公が大変な新しいモノ好きだったのだから、後藤だってきっとそうだったのだな。)
あーんど、イギリス海軍提督。
損害の大きさからすれば本当に大変深刻な交渉であったにもかかわらず、
海援隊にとって龍馬さんにとって、これだけの人材が一致団結してコトに当たれたという、
本当に貴重で幸せな場面だったように思います。
風の強い海辺で、逆光の中の龍馬さんとお元の会話も素敵でした。
あんなお日さまの下で、あんな見晴らしのよい広い場所で、
不意打ちも何もあったもんじゃないと思いつつも、
「おんしらにわしは斬れんぜよ」な龍馬さんはやはり文句なしにカッコよかった。
その他のツボ
・しっぽくを囲みつつ、損害金額の調査のためひとり帳面を出して書き書きしている弥太郎。
みんなが遊んでる中でひとりだけ課題やらされているかわいそうな子みたいでらぶりーでした。
・ポーカーフェイスのまま、几帳面な手拍子付きで替え歌を口ずさむ小曾根乾堂。
この人もいるだけで面白い。
そして哀しいあのカウントダウンがー。
|